小さなフラードーム小屋をつくる(その9)

世の中にないものを作るというのは、
その過程でいろいろな困難にぶつかるものですね。

ないものは
作るしかない、
つくるしかなぃ~♪

ゼロから1を
木材からドームを

今回は、
アルミ板から窓を作っています。


三角のアルミサッシ、
実はこれ、アルミの板を
切ったり曲げたり、
溶接したりして作ってあるんです。

大変な技術です。

こんな風にやっとのことで窓枠本体は
良い形のものが出来上がってきました。

 

次はこの単なる枠を
窓にするための加工が必要です。

ガラスを組み込むのが普通ですが、
今回は森の中で使用するため、
木の枝などの落下による破損のことを考えて、
ポリカーボネート板を張ることにしました。

枠にそのままノリで貼り付けるつもりでしたが、
これは屋根に直接取り付けられる天窓です。

豪雨の際は水の流れに水没するような
かなり過酷な条件での使用となるため

ちょっと心配との事により、
押さえの枠を取り付けることにしました。

 

こんな複雑なサッシ枠ができたのだから
そんなの簡単だろうと高をくくっていたのですが、
これがなかなか上手く行かず、
失敗の連続でした。


初めのサンプルではコーナー部分が
微妙に離れてしまい、
また、角にも小さな穴が。

大きな工場なのに角度を間違えるなんて、、、

 

これ、
「角度がピッタリになるように作り直してもらえません?」
とお願いしたところ、

「いや、それは無理です。 材料を切ってから折り曲げるしかないですので、上面と横面では角度が変わってくるので。」

「じゃあ、折ってから切ってもらえないんですか?」

「いや、折ってからでは、角度が鋭角になると切れないので、、、」

なんとも話がかみ合わず、
結局次に届いたサンプルは、
もっと酷いことに。

いやいやいや、
これじゃあ~角まで届いてないじゃん、、、

職人さんに見て貰ったところ、
折っている場所がずれているからだと、、、😫

 

そんな事を繰り返している間に、
別の小さな町工場にお願いしていたサンプルが届きました。

こちらでは板を曲げて作る事は途中で止めて、
既製品のL型アングルを切った上で溶接し、
希望の形を作り上げてくれたのです。

お~、美しぃ~

諦めずにやっていると、
誰かが助けてくれるものなんですね。

 

 

完成したディテールでのサッシ枠も無事届き、
次はやっとポリカを貼る作業です。

急げ急げ、、、お客さんが待ってるよ~😆

一枚ずつ、職人さんによる手作りです。
ピン角の、素晴らしいサッシが出来上がってきました。

取り付けが楽しみですね~😀

 

 

そしてそんな中、

一つ解決すると
また一つの困難なご要望、

「外壁に板を張りたいんですが。。。」と。

板はそのうち腐ります。
そもそもドームの外壁は屋根でもあるわけで、
屋根の仕上げ材として
板を張るというのは、、、

なかなか厳しいものがあります。

さて、どうやって板を屋根の仕上げ材にしよう、、、🤔
まだまだ試行錯誤は続きます。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。