ミニドームのいろいろな仕上げ工作

セルフビルドのミニドームハウスキットは、自分だけのドーム小屋を作る為のハウスキットです。

ドームの中心に座ると、球体の中心が心臓の位置に来る特別設計の最小型ヨガ用ミニドーム

どんな風に使うかを考えながら、自分だけの空間を自ら作る、大人のための秘密基地。

子供たちと、パートナーと、友達と、いろいろと夢が広がります。

セルフビルドですので、考えて作る事もまた一つの目的です。

究極のセルフビルドと言えば、構想や設計から自分で行うことですが、ドームハウスの構造部分はなかなか大変です。

私たちプロであっても、何年も掛けて、何度も失敗をしながら組み上げて来ていますので、まともに使える物を作るには、始めて作って大成功、というのは難しいのがドーム建築です。

そこで、大切な部分である構造躯体や防水、難しい開口(サッシ)部分などは、私たちが研究を重ね開発してきたパーツをお使い頂くことがいいのではと思っています。

何もかも自分で作ると、雨が漏ったり、歪んで壊れたりする度に心が折れてしまいますので、楽しい所のみを凝縮してご提供する形です。

天窓を付けたミニドーム

構造部分は、3種類の三角を組み合わせて作る新型のフラードーム構造としました。

一般的な2種類の三角で作るジオデシックドームではなく、3種類の三角を全部で100枚前後(窓の数による)組み合わせて作る直径3.64m(2間)のドームハウスです。

ミニドームの防水工事の様子

ミニドームの最終仕上げ材張り、、、あと半分のところ

パネルを順番にボルトで留めていくだけで、ドームハウスの構造部分を簡単に組み建てることが出来ます。
この組み立てが楽しいんです。

窓枠も、ドアも、特別な改造をしなければ、セットに入っているもので完結させることが出来るように考えてみました。

地震や積雪にも耐え得るシェルター部分が出来上がったら、次は防水。

丸いドームを防水するのは、本当に難しいんです。

しかし、この複雑な形状のドームハウスを、素人仕事でも問題なく防水するにはどうすれば良いかを考えぬいたのが、このキット。

誰でも施工出来る建材を選びました。

 

ここまでの工事ができたら、後は自分の好きな様にカスタマイズして貰うのが良いかなと思っています。

家は表面に何を施工するのかによって、そのデザインや建物の印象が大きく変わってきます。

お好みや予算に合わせて、個性を出して貰うのが良いでしょう。

失敗のない全体の造形は、黄金比設計を行ったフラードームによって確保出来ています。

つまり形は美しい。

次はあなたの好きな仕上げ工事を施して、個性的なドームに仕上げて貰うのが良いと思っています。

こちらは11mドーム、屋根張り下地の防水準備

さて、そこで次は仕上げについて。

普通の四角い家でも、仕上げ材は時間と共に痛んでくるため、後々やり変えるものです。

直接風雨に晒される仕上げ材は時と共に痛んできますので、特にセルフビルドの場合、自分で取り替えられるようにドームの構造躯体とは切り離して考えるのが正解だと思っています。

飽きてきても自分で変えられますし、失敗しても同様です。

防水部分を痛めること無く取り替える事が出来れば、一番良いのではと思います。

つまり、防水層に穴を開けてしまわないように施工するのがベスト。

防水層までを完成させることが出来れば、仕上げをしなくても雨は漏らない工事内容になっている事も、セルフビルダーにとっては利点が多いです。

この考え方にすると、たとえ施工途中で時間が取れなくなったとしても、防水まで出来ていれば、ほっといても朽ちていくことはありません。

セルフビルダーにとって、時間の確保も一つの問題ですので。

張っても張っても終わらない、屋根張り、アスファルトシングル張り作業

さあ、
ではどのような仕上げが出来そうか、候補をいくつか考えてみましょう。

  • アルミ板貼り 仕上げ
  • ガルバリウム鋼板 仕上げ
  • フレキシブルボードやケイ酸カルシウム板 貼り仕上げ
  • フレキ/軽カル板 の上に塗装仕上げ
  • 通常のアスファルトシングル 仕上げ
  • 幅広(1m巾)の特殊なアスファルトシングル 仕上げ
  • 板張り 仕上げ
  • テント/帆布/幕材 仕上げ
  • ラス編み+軽量モルタル 仕上げ
  • リシン吹き付けやアクリル系防水塗装 仕上げ

こうして考えていくだけでも、いろいろなドームが出来そうで楽しくなってきます。

みなさん自分のドームのイメージを持っていて、こうしたい、ああしたい、こんな風に使いたい、あんなふうに楽しみたい、という夢があるでしょう。

室内壁の目地処理、珪藻土のコテ塗り作業(11Mドーム)

 

以前こちらに、使い方をいろいろと考えてリストにしてみました。
使い方は千差万別ですね。

あなたのためのミニドーム物語

2021.05.17

 

セルフビルドの基本は自分で考えて作る事。

「工作」、、、工夫して作る事。

作る事自体も楽しんで頂けるのが、このミニドームキットです。

そういったことをドーム仲間みんなで共有しながら、自分らしいドームを作れると良いですね。

「みんながつくった自分だけのドームを自慢できるような場ができると最高です!」

 

11Mドーム 屋根防水下地処理

少しづつミニドームをご希望の方々からのご要望メールを頂けるようになってきました。
ウッドショックのあおりを受けてしまい、木材の調達が困難なため生産が滞っておりますが、現在再開の準備を整えております。

ミニドームキットをご希望の方は、こちらのアンケートにて、ご希望の時期等ご連絡頂けますでしょうか。
ご予約頂いた方から順番にご提供させて頂けるように準備を進めていきたいと思います。

よろしくお願い致します。

アンケートはこちら

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。