クラウドファンディングにて完成させた、段ボール製の室内用フラードーム。
先日、夕方のTVニュースにて、特集を組んで頂きました。
そちらの放送内容をご紹介致します。
2021年10月6日(水)放送
UTYテレビ山梨 スゴろく子ども達が自分で作ることができるダンボール製のミニハウスを北杜市在住の建築士が開発しました。
ドーム型で特殊な構造をしているんですが、コロナ禍の今、そこに込められた想いとは。
ここからは特集です。
今日はこちらのドーム型の建物の話題です。
あまり見かけませんが、特殊な構造で造られているものなんです。
この建物を設計した建築士が、子ども達用にダンボール製のドームハウスを開発しました。
コロナ禍の今、そこに込められた想いとは。
あちらにちょっと変わった形の建物がありますね。
大自然の中にそびえ立つ、直径11M程の大きな建物。
こちらをデザイン・設計したのが、北杜市在住の 一級建築士 わだたかひろさん です。
平山さん:
こちらはどのような建物なんでしょうか?
わだ:
フラードームって言いまして、2種類の三角形を60枚合わせて半球を造って家にしているんです。
丸い中で暮らすっていう、ちょっと変わった建物になります。
このフラードームは三角形を組み合わせて作られています。
柱は1本もありませんが、耐震性にも優れ、屋根が丸くなっているので雪にも強い構造だそうです。
1964年に気象庁が富士山の山頂に設置した、レーダードームでもこの形が採用されました。
わださんはこのフラードームを自らデザインし、設計することができる日本でも数少ない建築士です。
これまでに13棟のフラードームをデザインし、建築してきました。
そのわださんが、今回新たに設計したのがこちら。
段ボールで作ることができるフラードームです。
わだ:
今回のコロナで大変になってから、子ども達が家から出られない状態。
家の中でもっと楽しく子ども達が物作りを通して遊べる時間を作ってあげたいということで開発しました。
ダンボール製のフラードームの大きさは直径1.2M。
こたつ1つ分程のスペースで自ら組み立てることができます。
この日は、実際にフラードーム作りをする親子の所を訪ねました。
ダンボール製のフラードームは多角形のパーツを組み立てて、立体的な形を作っていきます。
子どももお母さんも興味津々。
子どもは今回ドーム作りに「全集中」のようです。
このフラードームの建築様式は、数学者であり、思想家や建築家でもあるアメリカのバックミンスター・フラー博士が1947年に発明しました。
フラードームには普通の家には無い特徴が。
平山さん:
中に入るとすごく開放感のある空間ですね。
わだ:
フラードーム構造と言いまして、柱も梁も無い構造を建てることができるんですね。
天井がこうゆうふうに上に向かって飛び出しているので、外に向かって広がるような雰囲気を味わうことができる、開放感がすごくあるんです。
フラーハウス作りは家の中に秘密基地を作るワクワク感や、立体パズルを解くような楽しさもあり、親子は夢中で組み立てていました。
母:
ここをこうくっつけたら立ちあがるんじゃない?
わださんが今回、この段ボールのフラードームを作ったのには建築士としての想いがありました。
わだ:
家を作る記憶っていうのが、子ども達が独り立ちをして、その後の人生を歩んでいく上で心のよりどころになる。
家が記憶を作るっていうのが、いつも設計で大切な事として考えているんですね。
その記憶を、子ども達に体験してもらいたいと思って、この段ボールのドームハウスを作りました。
キットのパーツを組み合わせること、およそ2時間。
親子:
できた、できた!
完成!
母:
お母さんも子どもになった感覚があってうれしいですね。
子:
すてきな感じがするぅ~
できていくのが楽しみだった。
わだ:
今、なかなか手作りで物を作って遊ぶっていう機会が無いですので、こういった物を通して、想像力を膨らませていってくれる、そういった子どもに育ってもらいたいっていうのが一番ありますね。
スタジオ
平山さん:
佐藤さんも一級建築士の資格をお持ちということですが、このダンボール製のフラードームハウスいかがでしたか?
佐藤文昭さん:
いやぁ、なんかすごく空間が広くて素敵だなと思いました。
やっぱり親子でね、こう手を動かしていくというと、またそこで脳が刺激されていろんな発想が湧いて、またそれが遊びに繋がっていく。
本当に子どもの遊びってのは無限なんだなと、そんな風に思いました。
平山さん:
子ども達も取材中、本当に目をキラキラと輝かせて作っているのが、私も印象的でした。
小嶋優アナ:
自分だけのスペースを子どもの時に持てるって、すごい楽しみじゃないですかね。
そういうの、家の中に作ったりとかしましたよね。
平山さん:
特殊な空間ですよね。
西垣友香アナ:
そうですよね、記憶に残ってますよね。
平山さん:
子ども達にとっても、とてもいい経験になると思います。
佐藤さんいかがですか?
佐藤:
そうですね。
先日発表されたノーベル物理学賞の真鍋さんも、研究がおもしろい、楽しい、ということをおっしゃってましたけれども、やっぱり、楽しいとかおもしろい、夢中になるってのが何かをやるときのエネルギーといいますか、学びの原点なのかなと、そんなふうにも思います。
そういったものが例えば仕組みがどうなっているのかなと数学に繋がったり、建築に繋がったり、そういった新しい学びに繋がっていくと素敵だなと、そんな風に思いました。
平山さん:
このフラードーム作りを通しまして、子ども達の可能性もどんどん無限大に広がっていくような、そんな感じが私もしました。
こちらの「キッズフラードーム」、現在オンラインショップで販売をしています。
子ども達が自分の手で作れる、ダンボール製のフラードームハウスについてお伝えしました。