小さなフラードーム小屋を考える(その4)

さあ、いよいよドーム本体です。

内部に黄金比が入っているフラードーム、それも地面(デッキ)と接する底面が平らになる「新型フラー」の形状にすることは、初期のコンセプトで決めました。

小さなフラードーム小屋を考える(その1)

2020.02.01

立体のデザイン考察は、やっぱり立体で考えなければ上手くいきません。
この頃は、CG(コンピュータグラフィックス)が発達し、簡単に3d造形をコンピュータの中で作る事ができるようになりました。
まるで写真のような絵をつくり出すこともできます。
しかし、コンピュータの中だけの考察では、なかなかと「これは!」というものにたどり着くことができません。
造形をつくり出すのは、どれだけコンピュータ技術が発達しても人の思考と手からなんですね。

ドームハウスの模型づくり

 

最大限に思考を活動させるには、その形を手に持ち、感じ取ることが大切なんだとパソコン技術が発達すればするほど感じます。

「 Think, think, think.  Then FEEL ! 」

ブルースリーの
「Don’t think. Feel !」の逆ですね。(^^;)

 

例えば、鉛筆で絵を描きます。
平面図を描きますが、伝わらないので立面図と断面図も。
それでも伝わらない場合は、立体のパースにする。
伝えるためにパースを用いると言うことは、パースなら伝わると言うことですよね。

自分の頭の中の隅の方でも、意識できないのですが、同じ事が起こっています。
気が付かないんです。

隠れた部分に刺激を与えて、使われていない脳の隅っこを無理やり動かし、
「あっ、そうだ!」
「えっ! こんななの?」
という発見を引き出すことが、この作業の目的です。

ドームハウスの模型づくり

簡単な検討用の模型を、ボリューム模型と呼んでいます。
ここでの検討用の模型には、窓やドアは付けません。

造形、物同士のあり方、見え方、関係性など、「感性」を大切にした検討です。

 

ドームハウスの場合、三角の集合体によるボリューム模型を作るとなると、切ったり貼ったりでは難しいですので、ここはコンピュータの力を借りて作ります。

接地面の直径が3.6m、床面積が10平米以下になるフラードームを3dで描きます。


接地面とは、最下段の三角パネルと地面がくっつくところ。
立体的には、フラードームを球体として考え、約半分にして地面に置き、地面と接する部分の平面図を描きます。

この平面、15角形になりますが、正15角ではありません。
こんな感じで、
長い長い短い、
長い長い短い、の順。

15角形の各頂点が接する円の直径を、ドームハウスの直径サイズとします。

どうやって描くかというと、あまりにも複雑でつまんないのでスルーして、、、
こんな感じ。

長い長い短い。
長い長い短い。
ですね。

まだここでは、コンピュータの中でもぺらぺらの状態。
壁もぺらぺら、厚みがない状態。
コンピュータの中に、紙の模型を作る感じです。

 

そして、これを模型にします。

  • 立体を描いて、
  • バラバラにして、
  • 平面に並べて、
  • 1枚の紙の上に入るようにして、
  • そして、プリント出力!

 

新型フラーは3種類の三角形から成り立っています。
五角形を形成する三角と、六角形を形成する2種類の三角形。

 

ボリューム模型は、コツコツ手作りです!
模型っておもしろいんですよね、、、
作りながら、いろいろと発見やひらめきがあったりして。
「ひらめき」、大切です。

「ドーム」の「ハウス」、、、を考えるとき、
変形したりくっつけたり極力せずに、
簡素なフラードーム造形のみに絞り込むことが美しいドームになるんじゃないかと思います。

構造の「美」が、そのまま造形の「美」になっているような。。。
美しいものを作りたいですよね。

美しい造形の中で暮らしたくないですか!?
人生、一番長く過ごすのは家の中なんです。

 

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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ABOUTこの記事をかいた人

和田 啓宏

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。