さあ、いよいよドーム本体です。
内部に黄金比が入っているフラードーム、それも地面(デッキ)と接する底面が平らになる「新型フラー」の形状にすることは、初期のコンセプトで決めました。
立体のデザイン考察は、やっぱり立体で考えなければ上手くいきません。
この頃は、CG(コンピュータグラフィックス)が発達し、簡単に3d造形をコンピュータの中で作る事ができるようになりました。
まるで写真のような絵をつくり出すこともできます。
しかし、コンピュータの中だけの考察では、なかなかと「これは!」というものにたどり着くことができません。
造形をつくり出すのは、どれだけコンピュータ技術が発達しても人の思考と手からなんですね。
最大限に思考を活動させるには、その形を手に持ち、感じ取ることが大切なんだとパソコン技術が発達すればするほど感じます。
例えば、鉛筆で絵を描きます。
平面図を描きますが、伝わらないので立面図と断面図も。
それでも伝わらない場合は、立体のパースにします。
伝えるためにパースを用いると言うことは、パースなら伝わると言うこと。
自分の頭の中の隅の方でも、無意識下で同じ事が起こっているように感じます。
隠れた部分に刺激を与えて、使われていない脳の隅っこを無理やり動かし、
「あっ、そうだ!」
「えっ! こんななの?」
という発見を引き出すことが、この作業の目的です。
簡単な検討用の模型を、ボリューム模型と呼んでいます。
ここでの検討用の模型には、窓やドアは付けません。
造形、物と物のあり方、見え方、関係性など、「感性」を大切にした検討です。
ドームハウスの場合、三角の集合体によるボリューム模型を作るとなると、切ったり貼ったりでは難しいですので、ここはコンピュータの力を借りて作ります。
接地面の直径が3.6m、床面積が10平米以下になるフラードームを3dで描きます。
接地面とは、最下段の三角パネルと地面がくっつくところ。
立体的には、フラードームを球体として考え、約半分にして地面に置き、地面と接する部分の平面図を描きます。
この平面、15角形になりますが、正15角ではありません。
こんな感じで、
長い長い短い、
長い長い短い、の順。
15角形の各頂点が接する円の直径を、ドームハウスの直径サイズとします。
どうやって描くかというと、説明があまりにも複雑ですのでスルーして、、、
こんな感じ。
長い長い短い。
長い長い短い。
ですね。
まだここでは、コンピュータの中でもぺらぺらの状態。
壁もぺらぺら、厚みがない状態。
コンピュータの中に、紙の模型を作る感じです。
そして、これを模型にします。
- 立体を描いて、
- バラバラにして、
- 平面に並べて、
- 1枚の紙の上に入るようにして、
- そして、プリント出力!
新型フラーは3種類の三角形から成り立っています。
五角形を形成する三角と、六角形を形成する2種類の三角形。
ボリューム模型は、コツコツ手作りです!
模型っておもしろいんですよね、、、
作りながら、いろいろと発見やひらめきがあったりして。
「ひらめき」、大切です。
「ドーム」の「ハウス」、、、を考えるとき、
変形したりくっつけたり極力せずに、
簡素なフラードーム造形のみに絞り込むことが美しいドームになるんじゃないかと思います。
構造の「美」が、そのまま造形の「美」になっているような。。。
美しいものを作りたいですよね。
美しい造形の中で暮らしたくないですか!?
人生、一番長く過ごすのは家の中ですので。