半年以上に渡り通い続けた現場がだんだんと仕上がってきました。
木材が絡む大工工事が終わっても、
・防水や屋根仕上げの「屋根屋さん」に「板金屋さん」、
・特殊金物、階段、手すりの「鉄骨屋さん」、
・外壁鉄板の「サイディング屋さん」、
・照明器具や家電を使えるように配線を行う「電気屋さん」、
・エアコンや床暖の「空調屋さん」、
・ドアや窓を入れる「サッシ屋さん」に「建具屋さん」、
・浴室の「ユニットバス屋さん」、
・台所や洗面所、トイレの「設備屋さん」、
・壁下地やタイル下地の「左官屋さん」、
・床や壁の「タイル屋さん」、
・同じく壁仕上げの「クロス屋さん」に「塗装屋さん」、
・造り付け家具の「家具屋さん」、
・外部デッキや庭、門扉などの「エクステリア屋さん」
更に細分化された特殊工事もありますが、
ざっくり分けてもこんなに多くの職種さん、
下請け工事屋さんにご協力頂きながら、
現場は進んでいきます。
さて、こちらの工事。
設計段階で準備をしていた通りに組み上がっていたドームハウス。
半年以上に渡る、多くの職人さんのご協力のお陰で、
ここまでたどり着くことが出来ました。
茶色い木材の組み合わせでしかなかった空間も、
この通り美しいドーム空間に仕上がってきています。
自然木に包まれた円い天井は、
濃い色のタイルがビシッと床に貼り込まれ、
更に間に白壁が入ることによって、
屋根の重さを感じさせないくらいに軽く見せることが出来ました。
濃い色の床はこんなにも天井を美しく引き立たせてくれるんですね。
これほどまでに重さを感じさせない天井は、
凹形状のドームでしか作り出すことができません。
吹き抜け天井の直下に梁や柱がない大空間も、
同様にドームハウスでしか実現することはできません。
ただ漫然とした大空間になりがちなドームハウスを、
人の暮らしを入れ込む落ち着きのある「器」に仕立てる事が出来るかどうか。
一番大切な事は、
工業的な建築「技術」と、真逆にある感覚的な「感性」との折り合いを、
多くの職人さんにご協力いただきながら上手く付けていくことなんじゃないかと思います。