ドームハウスの研究開発は、私にとってライフワークと言っていいものになってきました。
大型のドームを設計するにあたり、一般的に言われているように本当にドームは強いのか。
阪神淡路、東日本の大地震にも耐える強度を持っているのか。
コンピュータの中で行った構造計算による破壊シミュレーション通りに、実際の建物も揺れに耐えてくれるのか。
そんな疑問をひとつひとつ解き明かし、木造ドームハウスの設計に取り入れていくのがこの研究の主軸です。
こういった研究開発は個人の設計者が一人で出来るものではありません。
木造建築の分野では世界でもトップを走る大学の研究機関と共に行っています。
昨年末も毎年恒例となっている東京大学 弥生講堂にて行われる「木質構造研究会」での研究論文発表がありました。
この発表会は、研究者だけが集まる日本建築学会での発表とは異なり、多くの民間企業も参加しての技術発表会のため、広く世の中に活動を認知してもらう事が出来ます。
このところネットでのリモート発表会が続いたため、久しぶりの東大訪問となりました。
そして、その翌週。
冬晴れの気持ちの良い朝から、東京湾岸地域の国際展示場ビッグサイトへ。
これまでのそんな地道な研究活動を表彰して頂きました。
「JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2022」
東京国際展示場で開かれた日本ウッドデザイン協会開催の「ウッドデザイン賞」の授賞式の様子です。
スクリーンには会長の建築家 隈研吾さん。
この賞には、
- 建築・空間分野
- 技術・建材分野
- 木製品分野
- コミュニケーション分野
- 調査・研究分野
と5つの分野があり、
「木で暮らしと社会を豊かにするモノ・コトを表彰」し国内外に発信する制度。
それらの中、「調査・研究分野」にて賞をいただくことができました。
国や専門機関、専門家集団のお墨付きを頂けるのは心から嬉しい限りです。