仕上げ材選びをやってます。
今回はタイルと石材。
何十、何百とある材料の中から、適材適所いいものを選んでいきます。
まずは施主さんのご希望を伺うのですが、選ぶとなるとなかなか難しいものです。
色、形、質感、デザイン、希望の仕上がり雰囲気などを、本やネットの写真等から、気に入ったものを集めていただきます。
写真を元に、お気に入りの雰囲気に近いものの「実物サンプル」を収集。
一重にテラコッタタイルと言っても、実物を集めてみると、色はもちろん肌合い、手触り、雰囲気がそれぞれ全く違います。
表面に釉薬が塗ってあり、つるつるだったり、周りの四辺がわざとフニャフニャさせてあり、手作り感を表現してあるものなど様々。
取って触ってみないと分からないんですね。
こちらは白い大理石。
しかし実は「擬石」と言い、限りなく本物風に作られたフェイクの石なんです。
偽物とはいえ、モルタルや陶磁器、セラミックスなどから作られていますので、これはこれで良いんです。
石調タイル、ということですね。
実際の石を使う場合は、タイルのように薄い材料が限られてきますし、値段も異なり、選択肢が極端に少なくなってしまいますので、擬石を積極的に使っています。
例えば、何十年も経ち角が欠けて古びたレンガを白く塗装した感じの擬石。
レンガは厚みや質量がありますが、この擬石であれば10~20mmほどの厚みしかなく、その上軽量モルタルで作られていますので、天井に貼ることも可能です。
こんな石も、実はモルタル製。
塗装着色によって本物風に仕上げてありあます。
こちらは磁器。
水廻り用のタイルは、表面に滑り止め加工がしてあるのが特徴です。
トイレやお風呂の床用ですね。
また、デザイン性を高めるために、こんなガラスのモザイクタイルを選ぶこともあります。
キッチンや洗面台と絡めれば、楽しい空間をつくることができそうですね。
デザインセンス豊かな奥さまのご希望で、こんなタイルを使ったこともありますよ。