Miniドーム の組み立て(3日目)

Miniドーム施工の3日目に入る前に、付属小屋のプロトタイプの開発です。

ミニドームを最大限楽しむタープテントの開発

2022.02.05

Miniドームは10㎡以下の小さな小さな小屋です。
そのため、室内にトイレや浴室、倉庫等を入れ込むとなるとなかなか難しものがあります。
そこで、別棟として小さな小屋を建てて、テントでつなぐことにしました。

小屋はパネル式とし、現場でパタパタと組み立てられるようにしました。
トラックの荷台に載るサイズ内での製作です。

トラックから下ろし、Miniドーム同様にデッキの上に施工していきます。
柱や梁はなく、パネルを組み立てるとそのまま壁が構造壁となる壁式工法の小屋です。

床パネル、外壁側の壁パネル、ドアが付く壁パネル、そしてそれらをつなぐサイドの壁パネル。
日中は電気を付けなくても良いように、天井の一部は合板を張らずにテント生地のままにしてあります。

 

 

 

 

ドームと付属小屋を、設計通りの距離を確保して並べるように建て終わると、いよいよテント生地の張り込みに入ります。
テントは国内の工場で作ってもらった特注のテント。
キャンプ用の薄っぺらいテント生地ではなく、ターポリンと言われる、工事現場の幕などにも使われる超厚手の高級材を使用しています。
紫外線カットや防火処理までなされている国産のテント生地を使って縫製して貰いました。

ドームと付属小屋との間は、テーブルを置けるように2.6m離してあります。
それだけ離すと、テントがたわんでしまうため、間にテントを載せるための梁を設置することにしました。
この現場は標高1000mに位置する、富士山の登り口。
強風も吹けば雪も降ります。
安全を考えて、鉄骨の丸鋼を梁にすることにしました。
しかしながら鉄骨は高額になってしまうため、ホームセンターで手に入る農業用のハゼカケ棒(稲を掛けて干す為の棒)を流用して使うことにしました。
重い稲の束を載せるための棒だけあり、肉厚もしっかりあり、充分積雪にも耐える強度を持っています。
この棒の端部をつぶして平らにし、ボルトを通す穴を開け、建物にボルト留めする事に。

こんな感じの加工を施してみました。

小屋側の受け金物は筒とプレートを溶接してもらい製作しましたが、ドーム側に留める受け材が非常に複雑な形になってしまいます。

ドームのフレーム材に打ち付けなければならない事、フレームがある部分が平らでは無いこと、梁材となる鉄パイプの端部の平らな面とピッタリ合わさらないとボルトが通らないこと、等多くの問題を抱えているパーツ製作です。

その為、3dにて細かい角度を調整しながらピッタリのサイズとなるように角度を出し、図面通りに作って貰いました。

それがこちら。

あまりにも複雑な形状だったため、もうドキドキ。
梁を付けられなければ、テントをかぶせることが出来なくなりますので。

なんとか設計通り、ピッタリとパイプを留め付けることが出来た時には、ほっとして胸をなでろしました。

次は全体にテントをかぶせ、ドーム側をステンレスのフラットバーで留めて行きます。

テントの端部、ドームに取り付く部分の形状もかなり複雑です。
3dキャド、パソコンの中では問題なく繋がっているのですが、実際にドームにかぶせてみたことはありません。
ここ現場で、はじめての組立て施工です。
キャンプ場がオープン間近だったため、仮組みをする間もなく現場での施工をせざるを得なかったのです。

一辺づつテントを留めて行くと、ピッタリ、設計通りの角度と形状に。

鉄骨パイプも想像通り上手くテント生地を受け止めてくれています。

テント内のドーム外壁は、白いパネルとしました。
テント内が明るく感じます。
SFチックな意匠で、かなりカッコイイですよね。

初期のデザイン、そのままに、
タープテント棟が組み上がってきました。
いやぁ~
うれしぃ~ (泣

今回は、ドームの屋根はアスファルトシングル張りです。
キャンプ場のオープンに間に合わなくなってしまうため、屋根だけはプロの屋根屋さんに張ってもらいました。

Miniドームはセルフビルドのキットですので、通常は屋根もみんなで張るものなのですが、、、

お~
これはかなり良いぞ、と思ったのも束の間。
この後、富士山からの強風と豪雨に晒されてしまい、思いもよらない問題が発生してしまうのです。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。