広い草原や、森の中に建つドームハウスの写真が多いですが、
街中でもドームハウスの利点は多くあります。
隣同士の家がひしめき合っている都市部には、
様々な建築規制があります。
建築規制とは、市町村など行政が指定する、
守らなければならない法律のこと。
用途規制
建ぺい率、容積率 規制
防火規制
高さ制限
斜線制限、、、 などなど。
このようないろいろな制限の中に、
高さに関する規制があります。
北側斜線制限 とか、 道路斜線制限、 隣地斜線制限 と言います。
例えば、北側斜線制限では、
北側の隣地境界線から、上に5m上がったポイントから、
斜め上へ、1m行って、1.25m上がる勾配の線を引きます。
その線に建物が当たるとダメなんですね。
当たらないところまで建物を移動するか、
高さを低くしなければなりません。
厳しい斜線制限がある場所では、
敷地境界に近い場所には高い建物を建てることが出来ない、
ということになります。
![syasen](https://domehouse.info/wp-content/uploads/2016/10/syasen.gif)
都市計画では、土地に対して12種類の用途が決められています。
低層の建物だけしかダメとか、
住居専用の場所だとか、
細かく決まっているんですね。
低層の閑静な住宅地にしたい場所では、
道路側だけではなく、
北側の境界線に対しても斜線制限が掛かってきます。
敷地の北側というと、
なるべく南側の庭を広く取りたいですので、
敷地境界ぎりぎりまで建物をよせて建てようと考えがちです。
その際に、上の方の空中の部分まで考えておかないと、
計画して申請までたどり着いたのに、
行政から建築の許可が下りない、
という事態に陥ってしまうことになります。
こういった斜線制限、
まあるい屋根のドームハウスでは、
その屋根形状のおかげで有利に計画できます。
まあるい屋根のシルエットは、
斜線制限の規制ラインと同じように、
敷地内側に向かって倒れていますので、
ひっかかり難いのです。
そういったことで、、、
高さ制限の厳しい都市部にも、
ドームハウスは建設可能です。
都市部だからって、あきらめることないんですよっ (^^)