セルフビルドを始めようとしたけれど(その5:土地購入の決断)

田舎に越してきて十年が経とうとしていた頃、
縁あってある土地に巡り会いました。

土地の購入は他の買い物と異なり、
人生の選択肢を選ぶことや
誰かと巡り会うことと同じ
「出会い」だと思います。

・その土地で、あなたの望む、未来のあなたの姿を想像できるかどうか。
・どんな環境の中で、誰とどんな風に過ごしているのかが見えるか。
・その想像はあなたをうきうき、わくわくさせてくれるかどうか。

そんなことが大きな買い物をする後押しになります。
値段や販売条件なども大切ですが、感覚的な判断も大事だと思います。

 

私が巡り会った土地は、山すそにありました。
日本の中央部分を東西に分ける糸魚川静岡構造線、
フォッサマグナ上に位置するこの地は、
北東に八ヶ岳、南西に南アルプス連峰を背負っています。

東の八ヶ岳は標高1000mを越えてもなだらかに山すそが広がり、
標高の高い場所であっても多くの人が暮らしています。
しかし南アルプス連峰・甲斐駒ヶ岳側の白州は、
標高800m辺りを越すと、
急な斜面が続き山が深くなり、
人が住むには向いていない奥深い山になってしまいます。

山と里の境には人の手が加えられた森、別荘地があります。
更に奥には神社があり、神社から奥へ続く道は登山道。
大自然、動植物たちの世界に入ります。

 

国立公園の看板を横目に、
数百メートル林道を奥へと上っていくと、
舗装されていない砂利の分かれ道が何本もあります。

いくつかの砂利道は入って行くと枝分かれし、
200~300坪区画の土地が、
森と区別がつかないほど草ぼうぼうの状態で並び、
鹿やリスが走り回っている中、
ぽつぽつと家が離れて建っています。

そんな、半分森のような一区画、
砂利道の奥の奥、
行き止まりのすぐ手前の土地が、
私が巡り会った土地なのでした。

 

決断の理由は、

・子供たちが歩いて学校に行ける事
・家を建てても、周りに森が広がっている事
・将来大開発されることがない事
・豊富な井戸水がある事
・土地にある木を切って家に使える事

などなどたくさんあるのですが、
良かったのは6帖ほどの小さなプレハブ小屋が付いていたことです。

小屋があると、セルフビルドには大活躍してくれます。
これから建設に必要となる道具を入れておけるのは勿論、
雪の中でも暖を取れますし、
食事も着替えも、泊まることさえ出来ます。

 

前の持ち主が残していってくれた小さなプレハブ小屋。
最初の仕事はこの小屋の整備から、と決まりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

catalog

ABOUTこの記事をかいた人

和田 啓宏

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることの出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。