竹のミニドーム

庭の竹が広がりすぎて、

だんだんと庭に浸食してきたため、

切ることにしました。

ひょろひょろと延び、風に揺れている竹ですが、

実際に伐採してみると、ずいぶん太くしっかりした材料です。

インドネシアやタイなど東南アジアでは、

これで家を建てていますし、

中国では5階6階の高い建物の足場を、

竹だけで組んでいたりするわけですから。

建材になりそうな、太くてまっすぐな部分を切って並べてみると、結構な本数に。

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これ、ちょっとした大きさのドームになるかも、、、

ミニドームを組んでみることにしました。

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丁度、山のように積み上げられた薪があり、

どこかに片付けなきゃあと思っていたところでしたので、

薪置き場にちょうど良いかも。。。

 

竹を三角に組んでみました。

なかなかしっかりしています。

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ドームの基本形である、

床の形が5角形の「ぺんた」ではちょっと小さすぎますので、

もう少し大きい「へきさ」とすることに。

「へきさ」は床の形が6角形です。

床の対角長さが2間(3.6m)となる設計としました。

 

まずは地面で三角を6ヶつくります。

バンセン(丸太などを結束する時に使う太めの針金)

でくくり付けただけの簡単なものです。

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これを正六角形になるように並べ、立ててみます。

三角のてっぺん同士を、竹でつないで行くと、

平面的な三角だけの時は打って変わり、

一気に建物っぽくなりましたね。

その上、思っていたよりもでかい!

ちょっとカッコいいじゃないですか。

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6ヶの三角の上端をつなげると、

三角と三角の間に、さかさまの逆三角形が生まれます。

設計では、普通の三角と、逆向きの三角が、

順番に内側に倒れたり、外側に倒れたり、ときれいに並ぶはず。

正ー逆ー正ー逆が、外倒れー内倒れー外ー内ー外ー内、、、

しかし、これが上手く行かないのです。

内ー内ー内ー外ー外ー外 となってしまう。

なんで???

竹が歪んでるからか?

 

原因は簡単なことでした。

地面が斜めになっていたからなのでした。

 

レベルを確認し、地盤の高低差をブロックで調整。

三角の底辺にあたる地盤との接点が同じ高さになるように調整をした後、

再度組立。

こんな小さな骨組みだけの建物でも、

基礎って大切なんですよね。

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お~、いいじゃないですか!

なかなか立派な 「竹へきさドーム」 がやっと姿を現しました。

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屋根をつくる材料がないので、とりあえずこの中に薪を並べてみることに。

かなりの量の薪が入りそうですね!

カッコいい屋根を、またデザインしなきゃ。

屋根の掛かった、竹ドーム

2020.06.08

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一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。