工芸品のような天井の工事

大工さんによる内装工事を行っている現場では、
ドーム天井に板を張る工事が進んでいます。

断熱材を入れ込む工事が終わった後、
この広い広いドーム天井に
板を張っていきます。

板張り天井の大工仕事は、
時間が掛かる根気のいる仕事。

細かすぎて大工の仕事じゃ無く家具屋の仕事だ
と言われてしまいそうですが、
ドームハウスでは重要な大工仕事です。

フラードームの三角天井、全60枚。
トップライトがあったり、
床や天井、手摺りなどと干渉して
余計難しくなっているところもあります。

大工さんによるコツコツ仕事が
何日も何日も続きます。

 

三角に羽目板を張っていくには、
まずはバラバラの板をサイズに合わせて
切り揃えるところから。

こんな風に何百枚もの板を、
場所毎、パーツ毎に用意します。


高いところは足場の上で、
コーナーの小さなところは座り込んで、
細かく丁寧な仕事が続きます。

吹き抜けの上の天井は、
足場を組んだ上に
更に脚立を立てなければ
届かないところもあります。

三角パーツの準備から考えると、
一人の大工さんが張れる三角は一日数個。

 

「ドームハウスって2~3ヶ月で完成するんですか?」

という質問を頻繁にいただくのですが、
こちらの作業内容からも想像がつく通り、
普通の四角い家よりも工期は長くかかります。

天井に断熱材も入れず、
何も仕上げを張らなければ、
話は違うのですが、、、

 

やっと天井張りが終わり、内部足場を撤去したところ

 

大工さんの長く大変な苦闘が続き、
やっと仕上がった「節なし桧の無垢板仕上げ」天井。

最高に美しく仕上がりました!

手作りだから心がこもった家になる。

手作りだから作り手にも住み手にも、
皆に長く愛される家になる。

そう信じて、
面倒でも丁寧な家づくりを続けています。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

catalog

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。