小さい働く小屋ドームの仲間、
竹ドームを進化させてみました。
コロナ禍の外出自粛の連休中、
カッコウの鳴く、春の森での作業です。
駆体を作ったのは4年前。
竹が毎年、
わっさわっさと生えてくるので、
仕方なく伐採して廃棄処分していたのですが、
なんかもったいないなぁ、、、
と言うことで、
建材にして利用することを思い立って作った薪小屋。
「竹ドーム」です。
働く小屋の「ペンタ」や「ヘキサ」同様に、
このモデルも三角トラス小屋の仲間です。
竹ドームは、
地面に接する部分の平面形状が6角形です。
こちら、ヘキサと同じ造形。
とても強い構造です。
しかし、竹ってどうなんだろう。。。?
この竹は孟宗竹ですので、
太さも、厚みも十分あり、
ノコで切るのも大変なくらいです。
問題は、風雨にさらされながら、
どれくらい保つか。
何年もブルーシートの屋根で使用していましたが、
今回はこれにちゃんとした屋根を掛けることにしました。
4年経ってみると、
やはり乾燥で割れているところがありました。
これは、乾燥方法が悪かったのかもしれませんね。
交換するほどではないみたいですが、
中が中空ということもありますので、
バンセンを巻いて強化しておきました。
屋根は防水をきちんと取るために、
平らでなければ施工が難しくなりそうですので、
ベニアの野路板(のじいた:屋根の面となる板)
を張ることを前提として設計しました。
こちらは他のドーム同様に3d設計を行います。
傘のように、
6枚の三角をつなげた形の屋根になります。
しかしここで問題が。
竹の柱は、一本一本、太さもバラバラ。
何よりもすこーしずつ曲がっているため、
屋根が載る部分(桁:けた)が平らにならないのです。
デコボコしたところにパネルを載せると、
くっつかなければならないところがくっつかず、
一部浮いてガタガタしてしまいます。
そこで、6枚の屋根三角パネルを3枚に減らし、
桁に接する部分を少なくしました。
3つの三角を、後から横棒で繋ぐ方法に変更。
結果、作らなければならない三角も3枚で済み、
より安価に出来ることになりました。
それはそれで良かったかも。。。
もう一点、
三角パネルを6枚つなげる場合は、
隣り合わせになる材は3dカットと言い、
斜めの斜めの斜めに材を加工しなければなりません。
丸い屋根のフラードームの場合も同様ですが、
この3dカットがちょっと大変。
隣り合わせの材がなければ、
複雑な加工が少なくなりますので、
三角3枚にした結果、加工も楽になりました。
そんなこんなで、
竹ドームの屋根、完成!
良いですね!
丸くなくてもカッコいいかも。
廃材利用で安く出来るところがミソですね。