強い家って? (その2)

耐力壁の必要性は、だんだんと浸透して来ていますが、もう一つ大切なこととして、「床倍率」という考え方が「住宅の品質確保の促進等に関する法律」により規定されました。

壁だけ強くしても、その強い壁が取り付いている床が弱ければ、揺れに耐えることが出来ない、という考え方により作られた規定です。 空の段ボール箱を思い浮かべて見てください。 底面はガムテープで止めてありますが、上のフタは開けられている段ボール箱。 フタを開けたまま対角をギュッと押すと、簡単にひし形に潰れてしまいます。 しかし、フタも底面と同じようにガムテープでくっつけてやると、少々押しただけでは潰れません。 同様に対角に挟んでも、大丈夫です。 これは、側面の強度をフタの部分が補ってより強くしているからです。

例えば、これが鉄板の箱であっても、同じ事が言えます。 フタがあるのと無いのとでは、全く強さが異なります。 これは家であっても同じ事で、床がしっかりしていないと、壁がいくら強くても、その強さを発揮できないのです。

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一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。