同じ敷地内に建てる別棟、「離れ」を考えてみました。
ドームハウス本体との関係に距離を置いた独立空間です。
完全に離れてしまうと別の家のようになりますので、デザイン的にはつなげながら、空間としては完全に離してみました。
例えば、レストランやカフェをやりたいなど、住宅部分と完全に切り離してしまいたい場合があります。 音やにおいは勿論、雰囲気も繋げたくない独立させた空間を作りたい。 学習塾や音楽教室、事務所などでも同様かもしれません。
このプランは12mドームに「離れ」をデッキでつなげて計画してみました。 ここではカフェを想定しています。 母屋の勝手口からデッキを通り、数段の階段を下りてカフェの裏方に入ります。 ドーム本体とは三角屋根で視覚的な連続性を出してみました。
このプランは敷地の勾配を利用し、母屋とカフェでは建物の建つ地盤面の高さが異なります。 それによって、それぞれの室内からの目線をずらすことが出来ます。 室内をのぞき見られる心配がありません。
お店はお店の独自の空間性を作り出すことが出来ます。
もちろん、間の渡り廊下となるデッキを、わざわざ離してしまうのではなく、ドームハウスと一体の屋根で繋げてしまうことも可能です。 間のデッキ部分をガラスで囲み、緑の植物に包まれるサンルームで繋ぐ、というのも面白そうです。
2つのドームハウスを並べて建てて、渡り廊下で繋げる考え方もありますが、こうして通常の在来建築を、デザイン的にドームと一体化する手も面白いのではないでしょうか。