薪専用の乾燥室、つくってみた

事務所に小屋があるのですが、
そこには特殊なソーラー暖房システムを入れています。

簡単に説明しますと、
家の屋根が鉄の板(ガルバリウム鋼板)でできている場合、
鉄板ですので、陽が当たると熱せられます。

外気温が一桁であっても、この鉄板の下は50℃以上。
風がなければ、60~80℃にもなります。
天然のサウナですね。

その仕組みはこうです。

 

屋根面で温められた空気が、屋根のてっぺんまで上り、ファンで床下へ吹き下ろされる。
床下の基礎コンクリートに熱を蓄えて、徐々に何時間もかけて家の中を温める。
そういった仕組みです。

事務所の小屋にはこの集熱暖房システムが入っています。
工事の際に、この床下へ暖気を送り込むダクトちょっとした改造を施していました。
取入ダクトの途中に横引きダクトを付けて、暖気を外部へ取り出す仕組みです。

何年も利用していない横引きダクトだったのですが、今回、これが大変役に立ちました。

 

と言うのが、我が家の主暖房は薪ストーブ。

家の中で火を焚く。
メラメラと燃える火を見るのは精神的にも癒やされる最高の暖房です。
しかし、スイッチをONするだけで温かくなる訳でもないですし、なによりも薪を用意しておかなければならないという、面倒な仕事が常にあります。

もう10年以上、薪ストーブを使っているのですが、これまで薪を絶やしたことはありませんでした。
しかし昨年は全ての貯蔵薪を使い切ってしまい、今年の薪を用意するのが遅れてしまったのです。

春に伐採をした丸太を譲って頂き、初夏にかけて薪割り作業。
相当量の薪ができたのは良いのですが、半年では薪は乾きません。
最低ワンシーズン。
できれば、空気が乾燥している冬を2回越させてやるのが、質の高い薪をつくるコツです。

 

それが今年の春につくった薪は、案の定、全く乾燥が進んでおらず、火が着きづらいのです。
ビュービューと風を当てているのに、温度もそれほど上がらず、気付くと消えていたりするくらい。
ホント、全く使い物になりません。

薪って、買ってくるとどんな燃料よりも高いんですよね。
全ての燃料の中で、薪が一番高額な燃料なのです。
買ってくるわけにはいきません。

そこで、この薪を使える薪に時短するために、ちょっとした改造をすることに。

ここのところから暖気を抜き取り、薪乾燥室をつくる作戦。

こんな感じですね!

 

小屋の横引きダクト、何年も埋めていたのがはたして使えるのかどうか…




太陽が昇り、屋根面が温められてくると、ここからドライヤーで風を送っているように温かい風が吹き出して来るではありませんか。
これなら行けるかも!

 

ここに箱を設置。
中に薪を詰め込み、試運転開始です。

 

廃材のかき集めでつくった薪乾燥庫ですが、
これが思った以上に有能でした。

10日間、薪を入れておくと、1年間乾燥した薪と同じような良く燃える「薪」が完成!!
思いの他、良い感じでちょっと驚いているくらいです。

太陽の恵みって、すばらしいですね!

この天然の暖房システムを、ドームハウスにも入れたいものです。
薪乾燥庫じゃなくて、暖房の方ですよ。
屋根集熱 暖房システム付きのドームハウスは、まだ世の中にないですから。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。