ドームハウスって、なに?

丸い屋根の家、ドームハウス。

多くは、三角を組み合わせて
丸くつくるドーム型の家です。

日本では厳しい法規制に阻まれて
なかなか普及できませんが、
アメリカやヨーロッパ、ロシア等
世界のドームハウスビルダーたちの作品を見ていくと、
いろいろな種類のドームハウスを見ることができます。

 

ドーム型で丸ければ
ドームハウスなのかと言うと、
そうではないと思っています。

このホームページで言うところのドームハウスは、
最低限ジオデシックドームでなければダメ。

つまり、球体を直線でつなぐことによって構成するものたち、です。

木造の物もありますし、
鉄骨造もありますが、
球を直線のみによって作り出している構造体です。

 

直線のみから構成すると、
線に囲まれた部分は、
三角であっても五角形であっても、
必ずになります。

面で構成している限り、
バラバラにすると平べったい面のみであり、
曲面は存在しません

面を何十枚もつなげた多角形によって球っぽくつくる、
ということですね。

個人的には、
こうやって作った家をドームハウスと呼ぶことにしようかなあ、
と思っています。

 

と言うのも、
鉄骨などを曲げて曲面をつくり、
ドーム型にするのであれば、
何でもありになってしまうんですね。

球でなくてもあらゆる3次元の造形が可能となりますので、
元々、
フラー博士が提唱していたジオデシックドームから
どんどん離れて行ってしまいますので、
曲面はナシにしたいのです。

 

球を直線のみによって、
それぞれの直線がなるべく短くなるように作り出そうとすると、
それほど多くの方法がある訳ではありません。

三角形か、
若しくは五角形と六角形の集まりから作ることが一般的です。

三角の数を何個にするかはあるでしょう。
1つの正三角形は、
同じ面積でも4つの正三角に分けることが出来ます。

三角が多ければ多いほど、
なめらかな球体に近くなります。

そんな考え方の元で作っているのが、
私たちのドームハウスです。

 

 

テントくらいの小さな小屋、
ガレージくらいの小型の家、
そして中型から大型のフラードーム。

今まで、いろいろな形のドームハウスを作りました。

中には独自に開発した、
他にはどこにもない
世界唯一のドームハウスもあります。

構造的に強くする事を主にしたもの。
作り易さを第一に考えたもの。
パネルの枚数を減らし、
なるべく手間を減らそうとしたもの。

それぞれにコンセプトがあります。
そして、これらは全てドームハウスです。

しかし、、、

独自に開発されたものは、
「ドームハウス」ではありますが「フラードーム」ではありません。

我々が作ったものに限らず、
他社さんや世界中で同様に、
独自につくり出された物は「フラードーム」ではないのです。

そうなんです。

「フラードーム」というのは、
ある種特別な存在。

特定の設計方法のもののみを差します。

 

私たちが設計を行いつくる、
特に中型から大型のドームハウスは、
なるべくこの「フラードーム」にしたいと考えています。

 

では、
フラードームとは何でしょうか?
他のドームと何が異なるのでしょう?

キーはその名前、「フラー」。

そう、
バックミンスター・フラー博士の名前を冠しているものが
「フラードーム」なんですね。

次は「フラードーム」ってなに?
というお話に、

つづく、、、

フラードームの中の黄金比

2021.02.20

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。