現在、私たちの加工場では、
ドームハウス内部に組み込まれる、軸組構造の加工を行っています。
大工さん数人で、
近日中に行われるドーム組み上げに向けて、
黙々と複雑な仕口加工に取り組んでもらっています。
ドームハウスの構造体は、
外側のドーム屋根パネルと、
その中に内包される軸組(じくぐみ)構造とに分けることが出来ます。
外部のドームパネルは、60枚からなる2種類の三角パネル。
内部の構造体は、部屋を仕切る仕切り壁を構成するための柱と梁です。
参考プランを見て頂くと分かる様、個室の形は四角くはなりません。
丸いドームの中に部屋を作ろうとすると、
直角にならない部分が多くできてしまいます。
壁が直角に交わっていないと言うことは、
その壁の中には、直角に交わっていない柱や梁があると言うことで、
斜めに取り付いている梁は、当然、斜めに付くように加工をしなければなりません。
木造建築の柱や梁を組み合わせる為の加工を仕口加工(しぐちかこう)と言います。
斜めの取り合いが多い構造体は、その仕口加工が複雑になります。
ドームの屋根パネルを作るよりも、
内部の構造体を考えたり作ったりする方が、ずっと難しいんです。
建て方が楽しみです!