Miniドーム の組み立て(2日目)

セルフビルドのMiniドームキット、みんなで組立ての2日目です。

キャンプ場のスタッフさんを中心に、Miniドーム施工は初めての方ばかりで組立て作業を進めています。


合板の屋根張りまで終わった次の工程は、防水シートを貼っていきます。
防水シートは超強力なのりの付いたゴムっぽい改質アスファルトのシート。
釘を打って穴を開けても、釘の周りを溶けたゴムが埋めてくれて防水を確保する優れものです。


1m巾のシートを、裏の紙を剥がしてのりの面を出し、ペタペタと屋根に張っていく作業になります。
ドーム屋根は三角毎に折れ曲がっており、平らな面は少なく、通常の屋根工事方法では防水が確保出来ません。
そこで、こういった特殊な防水シートを貼っていきます。



上の方はドームの上に乗っかって、ちょっと貼りすぎではと思うくらい贅沢に重なりを取って貼っていくのが正解。
しわが寄らないようにひっぱりながら、上へ上へと貼り重ねていきます。


窓部分は切り抜いて、玄関ドアの枠上も木部を隠すように。
釘を打つことになる場所は、全て防水シートでカバーしていきます。

玄関建具の枠周りは、木枠の際まできれいに防水シートを貼り、変成コーキングで隙間を埋めていきます。

その間にドームの中ではアルミサッシの準備です。
今回のMiniドームでは一カ所に6本のサッシをまとめて取り付けることに。
上の1枚だけが開けることが出来る押出し窓になっています。

室内側から一人がアルミサッシを良い位置に固定して持っておき、外からビスで留めていくだけ。
コツはドームの骨組みとのバランスを丁度良い位置にするだけ。
ビスで留めるだけで、防水が確保出来る形状になっています。


防水シートを貼り終わり、アルミサッシを取り付け終わったら、次は窓とドアの上にアルミ庇を取り付けます。
庇はアルミ板、3枚構成。
まずはボルトで一体化しておきます。
これを窓の上とドアの上にビスで留めていきます。


この庇があるお陰で、窓やドアに直接雨がザーザー掛かってしまうことを避けられますので、防水上も安心ですし、なによりもカッコイイ!
庇がデザインの特徴になっています。

大型のキャンプ場内には次々とグランピングドームが組み上げられ、道路整備も着々と進められています。
私たちのMiniドームも、なんとか形になってきました。

防水シート、窓、庇までの施工が出来ると、もう一安心。
雨が降っても雨漏りすることはありません。
ここまで一気に仕上げてしまえば、後の工事はゆっくりやっても大丈夫なんですね。

 

次は、通常は屋根の仕上げ工事になりますが、今回はBBQが出来るテントと、トイレと洗面台が入るトイレ棟の施工に入っていきます。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

catalog

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。