ドームハウスの2階は、
球体の上部1/3くらいの空間を利用して部屋にしています。
2階は三角の集まりのみで構成するしかない場所のため、
大きな窓は付けられません。
屋根を形作っている三角を一枚外し、
そこに空いた穴に壁を建て、
小さな窓を取り付けます。
大型のドームでない限り、
通常は50~60cmくらいの窓しか付かず、
縦すべりか横すべり出し窓、
若しくは、押し出し窓を選ぶことになります。
このドーム屋根に付ける窓とその庇(屋根)部分を、
「ドーマー」と呼びます。
「鳩小屋 屋根」とか「ピーピング・ドーマー」
などと呼ぶこともあります。
外観としては、
丸い屋根に突き出た小さな三角屋根となり、
デザイン的にも効果的で、
上手く取り入れたいデザインアイテムの一つです。
ドーマーを付けることができる場所は、
ドーム天井を構成している三角の、
特定の部分にしか取り付けることができません。
取り付け可能な場所は全部で5カ所。
もし、2階の半分を吹き抜けにする様なプランの場合は、
2カ所~3カ所にしか付けることができません。
それは、2階には2カ所から3カ所にしか、
窓を付けることが出来ないと言う意味になります。
これは、取り方によっては、
ドームハウスのデメリットとも言えるかもしれません。
2階に掃き出し窓を付けたい、
2階に1間巾の引き違い窓を付けたい、
等の希望を取り入れることは、
構造的に難しいですので。
それでもより多くの光や風を2階に取り込みたい、
と言う場合は、
トップライト(天窓)を利用するという別案があります。
「天井」面に付ける窓は、
同じ大きさの「壁」面に付ける窓の、
約3倍の光が入ってきます。
例えば、壁面に3平米(へいべい:平方メートル)の窓を付ける場合と、
天井に1平米の窓を付ける場合とで、
その入る光の量を比較すると、
どちらも同じだけの光が入ってくることになります。
3平米の壁窓=1平米の天窓
です。
大きいですよね。
よく利用しているトップライトには、
電動で開閉ができるタイプの商品があります。
5mも6mも上の方に付いている天窓を、
1階のリビングのソファーに座ったまま、
開け閉めする事が出来ます。
ブラインドも内蔵されていますので、
日差しが強い日は、同じくリモコンで開閉可能。
開けっ放しで出かけている際に雨が降ってきた時は、
雨感知センサーが働き、自動的に閉めてくれます。
そんな商品を上手く利用しながら
プランニングをしていけば、
個性豊かなあなただけの空間を
実現することが出来るのではないかと思います。