ドームハウスは、そのキットパーツが日本に輸入され、建設されるようになってから四半世紀が経過しています。 その間、日本の建築構造基準は、大きな震災が起こる度に改正されてきており、1981年以前の建築基準法から、81年施行の「新耐震基準」。 そして2000年施行「2000年基準」へと変移を遂げました。 この新しい耐震基準に基づいたドームハウスの構造設計技術を、現在の新しい技術により研究し確立していかなければなりません。
建物の設計を行う場合、ツーバイフォー工法の家では木造枠組み工法技術基準があり、ログハウス工法の家を設計する場合は、丸太組工法技術基準が存在します。 ことドームハウスにおいては、そのような基準が存在しません。 三角パネルを組み合わせるだけの構造は、パネルを作る為の作図さえ出来てしまえば、誰でも簡単に組み上げることができます。 それ故、世界中でセルフビルドによるドームハウスが建て続けられ、ファンが世界中に存在する独自の世界を創り出しています。 しかしならが、組み立てられる事と、安全な家を造れることとは異なります。 大きな地震に見舞われてしまったら、どうなるのだろうか。 万が一壊れてしまうとしたら、どこがどのように破壊するのか。 現代建築は、時系列による破壊のシミュレーションを行いながら、人命を守る建物をなんとか設計しようと試行錯誤してきました。
現在、頻繁に地震のニュースを目にします。 想定外の地震が多くなってきた今、大地震にも耐え得る家づくりが必要です。 私たちは、どんな地震にも耐えることが出来、安心して暮らせる家づくりを、ドームハウスを通して実現したいと考えています。
私たちは、自然からの予期せぬ被害を被ったとしても、大切な家族と、大切な財産を守ることができる「シェルターとしての家づくり」を目指します。
2017年1月1日
Domehouse.info主宰 和田啓宏