渋谷でノースフェイス(ゴールドウインさん)のイベントにコラボ参加

ある日、一本の電話が。

それはアウトドアやファッションブランドで世界的に大人気の「ノースフェイス」を扱っていらっしゃる(株)ゴールドウインさんからの電話でした。

「子どもたちにドームの構造を体験してもらえるようなイベントを企画しているんですが、ドームの幾何学構造のことを教えて貰えませんか」とのお話しでした。

彼らは「ジオドーム4」というジオデシックドーム構造を応用して開発した丸いドーム型テントを販売してるんですね。
THE NORTH FACE のロゴが入った超カッコイイやつ!

提供:株式会社ゴールドウイン https://www.goldwin.co.jp/tnf/camp/variety-of-camping/special-geodome4/

これってアメリカで開発しているのかと思ったら、なんと日本での開発なんだそうです。
この「ジオドーム4」テント、キャンプ用のテントにも関わらず、天井高が2.1mもあるんですね。
開発時に建築基準法では居室は最低でも2.1mの天井高が無ければならない、、、
という日本の建築法規の数字を元に開発したそうです。
おぉーーー!

居住性抜群の家の様なテントなんです。

 

 

さすがに大きなテントのため、なかなか本物を展示しているところが無く、今回はこのテントを展示して、更に特殊なその構造を科学的に学ぼう、という取り組みなのだそうです。

「ジオドーム4」テントは、私たちが作っているフラードームよりも三角の数が少ない仕組みを採用していますが、ジオデシックドーム構造を応用して考えられています。

大型の木造ドームハウスは、IA3Vと呼ばれる構造で三角60枚の集合体です。
先日発表した木造のドーム小屋キット「Miniドーム」は、103枚。
対してNORTH FACE ジオドーム4は、三角60枚で出来ています。
幾何学的にいうとIA2Vと呼ばれる種類。

  • この「ジオドーム4」テント、とても変わった形をしてるけど、どうなってるの?
  • どういう仕組みなの?

そんなテントのドーム構造を科学的に体験することが、今回のイベント内容なのです。

 

これは私たちがもう何年も行ってきていること。
もちろん、二つ返事でお手伝いさせて頂くことにしました。

あれやこれや、様々な体験企画が思い浮かびましたが、渋谷区さんのイベントのため区の方々の許可も必要とのことで、これはなかなか大きな話になってきたなあと待つこと数週間。

なんとゴールドウインさん内部でも、渋谷区の教育関係の方々からも、共に良いお返事を頂けたとのことで、GOサインのご連絡があり、ついに実現に向けて開発に取り組むことになりました。

折角ですので、単に三角を貼り合わせてドームを作るのではなく、「ジオドーム4」そのままのペーパークラフトを作ることが出来れば、目の前に本物があることによって感動もひとしおなのでは!?  と思いつきました。

「 NORTH FACE ジオドーム4 モデルのペーパークラフトを作りますよ!」
と話が盛り上がったのは良いのですが、
これがちょっと大変、、、

大きすぎると電車で持って帰るのに困るでしょうし、
小さすぎると中に手が入らず作りにくい。
ソフトボールくらいの大きさだとかわいいよね~

といくつも試作を重ねながら、開発を進め、やっとこさ出来上がったのがこちらのペーパークラフト!

ノースフェイスやゴールドウインさんのロゴも入れて、ちょっとした挿絵も入れた「作り方マニュアル」も完成させました!
そしてそして、ウチの studioPEAK1 のロゴも一緒に並べさせて貰いました(^^)/

 

体験イベントの一つは、この「ジオドーム4」ペーパークラフトを作ろう!
そして更に、純粋なジオデシックドーム幾何学を組立て体験することが出来る「竹ひごドーム」作りのコーナーも。

当方の通販サイトで販売している「竹ひごドームキット」をレゴショップのように、子ども達に自由に作って貰うコーナーを設営することにしました。

これはこれで、

  • 子ども達って「5角形」と「6角形」って言葉を知ってるかな?
  • お父さんかお母さんが教えるでしょー
  • でも竹ひごの長さが二種類あるのは、数ミリしか違わないからわかんないよね?
  • 竹ひごは色分けしようか、、、

と試作を重ね、
開始前々日の深夜、やっとこさ2つのイベント用アイテムが完成したのでした。

 

私個人としては、模型作りって時間を忘れてしまうほど面白く没頭してしまうことなのですが、はたして子どもたちや、お父さんお母さんが、ハマってくれるのだろうか?
夏休みも終わってしまっているため、来てくれるのだろうか?
いろいろな心配があったのですが、

いざ蓋を開けてみると、、、

 

 

そうなのです、やっぱりみんな、楽しいんです。
ドームって素晴らしいですね!

 

現場からのお話しでは、

  • 「予定ではペーパークラフトと同じ場所で展開する予定でしたが、ペーパークラフト制作が非常に人気が高く人が集まりすぎてしまうためスペースを確保できず、「竹ひごドーム」は場所を変え、会場で急遽用意したマットに座り込んで作っていただいているくらい、、、」
  • 「とにかく、ペーパークラフトも、「竹ひごドーム」も、こどもから大人から大人気!」
  • 「子どもたちは展示そっちのけで熱中している。」

等々、本当に嬉しいご連絡を頂いたのです。

 

長年コツコツと積み重ねてきた「ドームを通してみんなを幸せにする」ミッション。
ノースフェイスのゴールドウインさんや、渋谷区の方々にちょっとだけ認めて頂けたかもしれません。
本当に嬉しい限りです。

「ドームは最高に楽しく、人生を豊かにしてくれるアイテムなのです。」

さぁ、みんなで渋谷に行こー

会場は、

渋谷駅から徒歩数分
渋谷区の施設「こども科学センター・ハチラボ」
てっぺんにプラネタリウムのあるビルです。

イベントタイトルは、

「なるほど! アウトドアの科学」
~みて・さわって体験しよう!~

です。

2022年11月20日まで開催していますので、お近くにお越しの際にはのぞいてみて下さい。

 

ノースフェイスの「ジオドーム4」、いいですよね~
欲しいなぁ、、、

ドームであなたも夢を広げて下さい!

 

なお、「竹ひごドームキット」は現在イベントに合わせて、子ども達用にアカデミックバージョンの販売を再開しております。
子ども達が楽しくドーム構造を学ぶことができるアイテム。
右脳を使い造形力を発揮して、左脳を使って理解する。
自分の力で完成させる達成感は、科学への興味をかき立ててくれること間違いなしです。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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ABOUTこの記事をかいた人

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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。