2019実験の直前準備

少しずつ少しずつ準備を進めてきた今年度のドームハウス構造実験。
やっと来週、本番を迎えます。

今回は、今までと大きくちがう!
これまで分からなかった事実を突き止めるための実験です。

内容もさることながら、なんと2大学、3つもの研究室の先生方からお手伝い頂ける幸運を得ることができました。

今年は、ホント、、、すごいっ!

 


こちら、この1、2週間で準備をしていた鉄骨治具です。
治具というのは、実験装置にドーム試験体を取り付けるために必要となるコネクターのこと。
単に四角いだけの木材や木製構造物であれば、置いてつぶせば良いだけなのですが、三角の集合体から成る複雑な形状のドームの構造体は、装置に載せるだけでも大変です。
そのため破壊試験体に合わせて、それ専用の鉄骨治具を作ることになるのです。

こういった治具製作も、初めての時は大変でした。
専門の実験器具製作屋さんに見てもらい、彼らから見積りを取ったはいいが百数十万円。。。(T-T)

そんな資金あるわけもなく、それでも治具がなければ実験すらできないので、何とか自分たちで作る方法を模索しました。
幸い建築士会の仲間に鉄工所の社長さんがいらっしゃった為、彼にお願いすることに。
大学の実験室へ一緒に行ってもらい、とりあえず治具の図面を製図してみました。

ここの鉄板はもっと薄くても良いねー、
こちらの溶接はこっちから鉄板を合わせる方が強くなるよ、
などなどいろいろと知恵を盛り込んでもらい、図面もどんどんバージョンアップしました。
その結果、元の見積もりよりずっと安価に製作出来るように改善。
それが去年の青いカッコいい治具なのです。

特注の冶具が完成

2018.10.31

 

今年はそんなプロメンバーが最初からそろっています。
今年の治具設計は、素案打ち合わせ時に教授からも様々なアイデアを頂きながら設計を進めることが出来たため、去年の倍速で製作も完了。
先日は、実験装置「アムスラー」にお手製の治具を取り付けるテストを行いました。
ここの試験機は最大級、ふつうのとは大きさが違います!


治具は軽量化も成された設計としたため、人の手で持ち上げることが出来ます。
鉄骨製品は、すぐにクレーンがなければ持てない重さになってしまいます。
手で持てる大きさと重さに、というのは実験の安全を考えても重要なんですね。

今年は三角を6個つなぎ合わせた六角形試験体です。
今までのような縮小モデルではなく、実寸モデル。



まずは実験室に乗り入れたトラックから、三角枠を何十個もみんなで下ろします。
向きを合わせてボルト穴を合わせ、学生さん達と共にボルト&ナットで締め込んでいきます。

でかいです。

さあ、いよいよ試験体を装置に載せるときがやってきました。

もうちょっと右、
もうちょっとずらして、
と声を掛けながら装置の中に設置しました。
すごい迫力です!




壊すの、もったいないなぁ、、、とか言いながら、
無事に装置に治具も試験体も取り付けることが出来ました。
さあ、次はいよいよ破壊実験に入ります。

今年は破壊する試験体の種類も多く、いろんな6角形が5種類もあります。
楽しみですね~

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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ABOUTこの記事をかいた人

和田 啓宏

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることの出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。