あなたの土地はどんな土地でしょうか?
土地が無いと家は建てられませんので、
まずは不動産屋さんに行って、土地を探しますよね。
見せて貰った土地がどういう土地なのか、
建物を建てるとどういう風になるのかが、
一番知りたいところです。
そんな時に役に立つ知識をひとつ。
また、土地が既にあり、
これからそこに家を建てるという時にも、
ドームハウスの間取りを考える時にも、
このちょっとした知識が役に立ちます。
それは「方位」!
地図には必ず方位が載っています。
無いものはだいたい上が北です。
不動産屋さんでもらった簡易な地図の方位は、
いい加減なものが多いです。
きちんとした地図や測量図、公図などで確かめましょう。
まず最初に、敷地図の真ん中に方位に従って、
東西南北 方向を表す線を、大きく十字になるよう描き込みます。
方位は敷地図のはしっこに小さく載っているものですので、
それをあなたの敷地の中心に、でっかく描くのです。
![sun1](https://domehouse.info/wp-content/uploads/2016/11/sun1.jpg)
次にその上に赤いラインでバッテンを描きます。
その際、だいたい30度くらいの角度になるよう、
南北方向につぶれたバッテン、
つまり縦につぶれた横長のバッテンになるように描き込みます。
30度というと、NからEまでが90度ですので、
1/3に分割するように、だいたいで良いでしょう。
こんな感じ
バッテンの先端同士を、線でまあるく結びます。
右上から左上へ。
次に、
右下から左下へ。
![sun4](https://domehouse.info/wp-content/uploads/2016/11/sun4.jpg)
赤色のような長い弧と、
青色のような、短い弧を描き、
矢印を付けます。
それぞれの矢印の先端に、お日様のマークを描きましょう。
長い弧線には大きな太陽。
短い弧線には小さな太陽の絵が良いですね。
![sun5](https://domehouse.info/wp-content/uploads/2016/11/sun5.jpg)
これで完成。
簡単でしょ。
![sun6](https://domehouse.info/wp-content/uploads/2016/11/sun6.jpg)
右上から1,2,3,4としますと、
夏の太陽は、1から昇り、4に沈みます。
冬の太陽は、2から昇り、3に沈みます。
たったこれだけのことですが、
建物の配置を考えるにも、
家の中の間取りを考えるにも、
全てにおいてこの方位と太陽の方向の絵が役に立つのです。
土地を買うときは勿論大切。
不動産屋さんからもらった地図の上にこの絵を描き、
それを持って土地に行ってください。
自分が立っている場所に、このバッテンの中心が来るようにして、
1の方向を見てください。
さて何が見えるでしょうか?
夏至の日、太陽はそちらから昇ります。
そこにビルがあると、日の出は見れません。
4の方向を見てみてください。
そちらの景色はどうなってますでしょう?
海が広がり、水平線が見えているとすると、
夏至の夕方、海に沈む夕日が見えるということです。
次に2から昇って、3へ沈むのは、
一年で一番日が短い冬至の日。
2から3までの視界が開けている土地は、
寒い冬至の日に、
一日中、お日様の光を浴びることが出来ます。
冬、暖かい土地と言うことです。
もし、3の方向に大きなマンションがあったとすると、、、
残念ながら冬の午後には、布団を干すことが出来ませんね。
家の設計は、まずはこうやって土地を読むことから始めます。
さて、このバッテンと太陽の絵を、
あなたの土地の、敷地図の真ん中に大きく描き込みましょう。
そしてその場に立ち、回りを見回してみてください。
何が見えるでしょう?