土地を読む

あなたの土地はどんな土地でしょうか?

土地が無いと家は建てられませんので、
まずは不動産屋さんに行って、土地を探しますよね。

見せて貰った土地がどういう土地なのか、
建物を建てるとどういう風になるのかが、
一番知りたいところです。
そんな時に役に立つ知識をひとつ。

また、土地が既にあり、
これからそこに家を建てるという時にも、
ドームハウスの間取りを考える時にも、
このちょっとした知識が役に立ちます。

それは「方位」!

地図には必ず方位が載っています。
無いものはだいたい上が北です。

不動産屋さんでもらった簡易な地図の方位は、
いい加減なものが多いです。
きちんとした地図や測量図、公図などで確かめましょう。

まず最初に、敷地図の真ん中に方位に従って、
東西南北 方向を表す線を、大きく十字になるよう描き込みます。
方位は敷地図のはしっこに小さく載っているものですので、
それをあなたの敷地の中心に、でっかく描くのです。

sun1

 

次にその上に赤いラインでバッテンを描きます。
その際、だいたい30度くらいの角度になるよう、
南北方向につぶれたバッテン、
つまり縦につぶれた横長のバッテンになるように描き込みます。
30度というと、NからEまでが90度ですので、
1/3に分割するように、だいたいで良いでしょう。

こんな感じ
sun2

バッテンの先端同士を、線でまあるく結びます。
右上から左上へ。

sun3
次に、
右下から左下へ。

sun4

赤色のような長い弧と、
青色のような、短い弧を描き、
矢印を付けます。

 

それぞれの矢印の先端に、お日様のマークを描きましょう。

 

長い弧線には大きな太陽。
短い弧線には小さな太陽の絵が良いですね。

sun5

これで完成。
簡単でしょ。

sun6

右上から1,2,3,4としますと、

夏の太陽は、1から昇り、4に沈みます。

冬の太陽は、2から昇り、3に沈みます。
たったこれだけのことですが、
建物の配置を考えるにも、
家の中の間取りを考えるにも、
全てにおいてこの方位と太陽の方向の絵が役に立つのです。

土地を買うときは勿論大切。

不動産屋さんからもらった地図の上にこの絵を描き、
それを持って土地に行ってください。

自分が立っている場所に、このバッテンの中心が来るようにして、
1の方向を見てください。
さて何が見えるでしょうか?

夏至の日、太陽はそちらから昇ります。
そこにビルがあると、日の出は見れません。

4の方向を見てみてください。
そちらの景色はどうなってますでしょう?

海が広がり、水平線が見えているとすると、
夏至の夕方、海に沈む夕日が見えるということです。

次に2から昇って、3へ沈むのは、
一年で一番日が短い冬至の日。

2から3までの視界が開けている土地は、
寒い冬至の日に、
一日中、お日様の光を浴びることが出来ます。
冬、暖かい土地と言うことです。

もし、3の方向に大きなマンションがあったとすると、、、
残念ながら冬の午後には、布団を干すことが出来ませんね。
家の設計は、まずはこうやって土地を読むことから始めます。

さて、このバッテンと太陽の絵を、
あなたの土地の、敷地図の真ん中に大きく描き込みましょう。
そしてその場に立ち、回りを見回してみてください。
何が見えるでしょう?

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。