ドーム構造の研究過程を社会にアピールするため、コンペに参加

2月25日、横浜の馬車道駅コンコースにて開催されました建築コンペ(設計競技)、
JIA(日本建築家協会)「かながわ建築祭」デザインアワードに応募いたしました。

神奈川で活動している50人もの建築家が参加する、盛大な建築コンペです。

建築専門誌によく載っている先生や、学生の頃に憧れていた大建築家さんの顔もちらほら。
コンペ審査では、世界で活躍されていらっしゃる建築家、伊東豊雄さんを審査員長として審査が行われました。

伊東豊雄さんに説明して下さっている我らが神戸先生!

このコンペは、建築作品だけではなく、プロダクトや本、活動内容などでも応募できます。

私たちのプロジェクトは、
「実物大フラードーム構造モデルの組み立てを通して、学生達に建築の面白さを伝え、自分達で組み上げたモデルに荷重を掛ける事によって、構造力学の実用に向けた実験まで学習することができるプログラム。」
として出展しました。

題して、
「木造のフラードームをつくり・まなび・たのしむ」
です!

これだけの規模の構造体を学内に設置させて貰うという事自体が、実は大変に難しいことでした。
研究を引き受けて下さっている神戸先生始め、学部長教授、他の研究室の先生方、事務長さん、警備の方々に学生さん達と、皆様の多大なるご理解とご協力の下で実現することができたプロジェクトです。
少しでも多くの方々の目に留まってくれるとありがたいです。

多くの展示作品の中、社会的な活動として出展をしている建築家は我々ともう一人だけ。 他の方々は皆、自作品での応募ばかりだった為、難しく感じる建築構造の世界を、楽しみながら学ぶ事ができる我々のプロジェクトは、群を抜いて輝いていたのではないかと自負しています。

女子高生と共に見学をしてくれたある親御さんは、大学に入れば、実際にこんな風に大きなドームを組み立てさせてもらったり、実験をさせて貰ったりしながら、建築を学ぶ事が出来るんでしょうか? と先生に質問されていらっしゃいました。 ここまでのワークショップを学内で行っている大学は、なかなかありません。

このプロジェクトは、私たちのドームハウスの構造研究に、手弁当で参加してくれた学生さん達、雄志の集まりでした。 授業ではありませんし、単位も貰えません。 夏休みの何日かを自ら割いて、楽しく学べそうだから参加する、という自由意志での集まりでした。 初めての試みでしたので、告知の時間もゆっくり取れず、1週間だけの告知で24人もの学生さん達が集まってくれました。 驚くことに、2/3が女子学生。 真夏の暑い中、汚れる肉体労働なのにも関わらず、これだけの学生が集まってくれたのは、本当にありがたく嬉しい事です。 ふらふらする程の炎天下でも、ニコニコと笑顔で楽しくフラードームを組み上げ、建築の楽しさを共有できたことは、彼ら彼女らにとって、素晴らしい宝になったのではないかと思います。
こんな風に建築の勉強ができる大学なんて、そうそうないと思いますよ!

今回の発表はそんな教育の一環としての活動を前面に出した発表でした。

出展作品ポスター

 

かながわ建築祭ポスター(表)

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることが出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。