私たちのつくるドームハウスは「パネル式」です。
三角のフレームに合板を前もって張っておき、各パーツをパネル化しておきます。
その利点は、工場にて高い精度で各パーツをゆっくり作っておくことが出来ること。
現場では、前もって作っておいたパネルを、組み上げるだけの作業ですみます。
また、高さ7mものドームハウスも、普通のトラックで現場へ搬入することができます。
搬入されてきた三角パネルを、まずは現地で組み立てます。
組み立てる手順によって、寝かせた状態で三枚組みや五枚組みにしていきます。
中でも、外でも、パネル同士をくっつけていきます。
パネル同士はボルト止め。
全てが理想的な形状に組み上がった後には、構造用の釘で仕上げ止めをします。
組み立てられたパネルを、クレーンで所定の位置につり込みます。
パネルは、だんだんと上に行くに従い、内側へ倒れ込んできます。
しかし、一枚一枚のパネルが持つ強度により、壊れてしまうことなく、斜めになった状態のまま隣同士が支え合うことによって、半球になっていきます。
製作するパネルの接合部分に、クリアランスは取っていません。
クリアランス、ゼロ!
ピッタリはまる様につくってあります。
計算通り、設計通りに、組み上がって行くものなのです。
小さな模型で美しいドームは、大きくしてもやはり美しい。
構造的にも調和の取れた、真成る美、なのですね。