我が家の薪ストーブ話(その4)

煙突がつまってしまったんだろうか、、、

室内の煙突下部につけた掃除口のボルトを外し、丸い鉄板を外すと、下から煙突の中をのぞき見ることが出来ます。 のぞいてみたのですが、別に詰まっているようには見えません。 強風のせいだったのかな、、、と翌日、いつものようにストーブを着けました。 また、貯まっていたベニア片や段ボールなど、工事の残材を多く燃やしました。

ベニアは薄い板を重ね合わせて、ノリでくっつけてあります。 このノリが良く燃える為、一気に高温になり、短い間ですが大きな炎が立ち上がります。 炎が大きすぎると、炎返しを乗り越えた炎が、煙突の中に入っていきます。 いつものように着け始めの一瞬、段ボールが燃えて炎が大きくなります。 段ボールはほんの数分燃えるだけですので、着火材のような役割として使っていたのですが、今回は煙突の中に炎が入って間もなく、ゴォーーー っという恐ろしい音が。。。

煙突の根本に設置してある、鉄製の煙突が真っ赤になって来たのです。
とりあえず薪ストーブの全面にある空気流入口を完全に締めて、中に空気が入るのを強制的に止めました。
それでも密閉性の低い扉の隙間から空気が入るため、消えることはありません。

カァーーーーー

コォーーーーー

すさまじい地獄の音が。。。

屋根が燃えるんじゃないかと心配になり外に出て煙突を見てみました。
なんとそこには恐ろしい光景が。。。

煙突のてっぺんから、ジェット噴射のように炎が立ち上っていたのです。
1m近くあったでしょうか。
幸い屋根は何ともないようです。
ジェット噴射は、すぐに収まりました。
しかし、透明な煙、水蒸気らしきものが、ジェット噴射と同じ様な勢いで出続けています。
急いで室内に戻り、玄関に設置してある消火器を持ってストーブに駆けつけました。

おそらくそんなに長い時間ではなかったのでしょう。 しかし随分長く感じました。
地獄の音が鳴り止むと、次は煙突内部から高音の美しい音色。

サラサラサラサラ、、、
シャラシャラシャラシャラララ・・・

煙突の中を細かいものが煙突壁面に当たりながら落ちているのです。

 

数時間たち、完全にストーブが冷たくなったのを確認し、後ろの煙突掃除口を開けてみると、中から大量の黒く薄っぺらい、シリアルのような物が次から次へと出てきました。
買い物袋いっぱい分もあったでしょうか。

 

この恐ろしい経験。
これを「煙道火災」といいます。
煙突の中に溜まったタールに火が着き、煙突の中で火災が発生するのです。
タールは燃焼性の高い液体ですので、一度火が着くと燃え尽きるまで消えません。

煙突内側に付いたススの層

黒く光っているのはタール?

幸い我が家では、煙突だけは高性能な物を使おうと、ストーブ本体よりも高額な二重煙突とし、更に屋根近くに於いては、断熱材入りのステンレス煙突を使っていたため、屋根に火が点くことはありませんでした。

しかしもし、ホームセンターに売っているようなシングル(一重)の安い煙突を使っていたとすると、完全に屋根に火が燃え移り、防水アスファルト材でつくられている屋根は、あっという間に炎に包まれていたことでしょう。

なぜ煙道火災が起きてしまったのか。 どのような仕組みで、そのような状況におちいってしまうのか。 次回は、その仕組みをお話いたします。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

catalog

ABOUTこの記事をかいた人

和田 啓宏

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。
山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることの出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。