ドームハウスは三角が集まって出来ています。
それぞれの三角は、すべての底辺が地面と平行になっているわけではありません。
あっち向いたり、こっち向いたりしています。
三角の並び方に規則性はあるのですが、
ジオデシックドームの構造(三角の並べ方)を理解していないと、
ばらばらにしか見えません。
例えば、夜の星空。
知っている星座がある場合は、頭の中で形になって浮かび上がって来ます。
不思議と白鳥やサソリに見えてきます。
でも、知らない星座ばかりのところは、単に点の集まりにしか見えないですよね。
ジオデシックドームの場合は、慣れると5角形と6角形に分かれて見えてきます。
特徴的な5角形が、最初に浮かんで見えてきて、
その5角形の周りに6角形が取り巻いている様子が見えてきます。
反面、規則性がつかめない場合、斜めの線の集まりでしかありません。
斜めの線の集まりというのは、人によっては不安定に感じてしまいます。
特にドーム本体に設置する天窓を、ランダムに設置してしまうと、
なんだか落ち着かない感じが強調されてしまいます。
どうして落ち着かないのか、その理由まで気にする人はいませんので、
なんだか変な建物だな~、で終わってしまい、
残念なイメージが残ってしまいます。
そこで、上手くデザインすることによって、
この不安定に感じる要素を無くしてしまえば良いわけです。
格好いいドームハウス、かわいいドームハウスは、
デザインによって生まれます。
こちら、美しさを追求したドームハウスです。
一般的な建物は、真っ直ぐな地面に建ちますので、
地面という水平ラインが基準として目に入ります。
しかし、この建物は斜面に建っているため、地面も残念ながら斜め。
(木で覆われてしまっていますが、、、)
そこで、人工的に真っ直ぐなラインを強調した四角い造形を、手前に配置しました。
真っ直ぐな屋上ラインが、目線近くに来るため、
どっしりとした安定感を出すことができています。
ドームの屋根をより美しく見せるための屋上は、
花見をしたり、星を見たり、布団を干したり、
いろいろ楽しめたりもするのです。
斜めばかりのドームハウスを、美しく安定した建物にする秘密は、
そんなデザインの配慮にあるのです。
私たちは、美しいドームハウスをつくります!