年末年始、
今年は全国で大雪のニュースが続いていますが、
幸いここ八ヶ岳南麓では良い天気が続いています。
雪もチラチラと降る程度。
お陰様で基礎工事も順調です。
この基礎工事、
すぐに土とコンクリートに隠れて見えなくなるため、
そのチェック作業が最も大切なところです。
現場の工程に入った家づくりは、
地面を掘る事から始まります。
円く掘り、
鉄筋を組み、
コンクリートを流し込み、
土をかぶせ、、、
しかしこの全ての工事内容が
すぐに隠れて見えなくなってしまうんですね。
見えなくなる部分だけあり
やり直しが出来ない為、
最も大切な監理部分だと言えます。
昔は設計者のみで
施工内容のチェックを行っていました。
しかし品質確保の法律施行後は、
第三機関による現場検査も
同時に受けなければならなくなりました。
これは、
この工事内容が特に大切だと
物語っている証拠です。
法的にもしっかり丁寧に作りなさい、
ということになっており、
いい加減なことが出来ない仕組みを
国が作っているわけです。
そんなにも大切な工事部分、
その内容はといいますと、
コンクリートと鉄筋からなるRC構造。
住宅レベルの建物を
専門に作っている工務店さんの中には、
例え、数奇屋や伝統建築、
寺院仏閣まで作ることが出来る宮大工さんといえども、
ことコンクリート構造に限っては少々苦手、、、
経験的にこんな感じだろう、
程度の知識で関わっている人も
少なくないのではと感じます。
これは物理と数学、
いわゆる構造力学の知識が
必要になることが原因なのです。
コンクリート構造は、
必ず構造計算をしなければ
その内部の鉄筋の組み方や、
鉄筋の量を決めることが出来ません。
計算をしてみないと、
鉄筋の太さや本数がわからないのです。
そこで、監理や検査にて建築士が働くわけです。
見えないところにこそ、
多くの人と、大きな労力、
丁寧な仕事が隠れている。
建築士は必要ないという大工さんは、
私は勉強不足ですって自分で言っているのと同義、、、
というのは言い過ぎかもしれませんが、
品確法施行後20年以上も経っているにも関わらず、
未だにそういう工務店さんが後を絶たないのも事実です。
だからこそ、
建築士は家づくりに欠かせない存在
なんですね。
そんな今日は、阪神淡路大震災から、ちょうど26年目。
1995年1月17日の5時46分。
大きな教訓を心に、
私たち建築士は真摯に家づくりに取り組んでいます。