ドームハウスは特殊な構造の建物ですので、確認申請は取れないって業者さんに言われたんですけど、とのお問い合わせをこの頃よく頂きます。
大丈夫ですよ。
きちんと設計を行えば、問題なく確認申請も構造計算も行うことができます。
ただし、設計内容によっては大変なこともあります。
大変というのは確認申請が取れないということではなく、ドームハウスのすべてをきちんと理解していなければ、たとえ一級建築士であっても一級構造建築士であっても、設計を行うことはできません。
一番の問題は構造が難しいこと。
でも大丈夫、ご心配なく。。。(^^)
こちら、あるドームハウスの確認申請図面集です。
こちらは3号建築扱いという種類の申請物件になりますので、ハウスメーカーさんの木造住宅のようにはいきません。
構造計算も、三次元要素法による解析って言うのをしなければ解くことができませんので、ちょっと大変です。
左半分は設計図面。 右半分が構造計算書になりますが、一軒でこの量なんですね~
こちらは両面印刷ですので、ページ数はこの倍。
数百ページの設計図書を、削って削ってこれくらいになります。
ここまでのことをしないと建てられないの? と思いますが、ここまでのことをして初めて分かることがあります。
木造住宅に限らず、建物は強ければ良い訳ではありません。
バランスが悪く一部分だけが強い設計をしてしまうと、力がその強いところだけに掛かってしまい、なんと強いところが壊れてしまいます。
がちがちの堅くて強い建物は壊れてしまい、軽くてふにゃふにゃの建物はどこも壊れないということもあり得ます。
四角い建物であれば、その力の流れや動きも経験的に予測はつきますが、複雑な形状になると、シミュレーションをしてみないと分かりません。
へー、ここに力が掛かって、ここが一番最初に壊れるんだ、ということが構造計算を行うことによって事前に分かります。
複雑な計算や大変な設計は、そんなことを事前に見つけ出して対処を行うことを目的とします。
確認申請が通るかどうか、ではなく、きちんと構造設計がなされているかどうかが大切なことなんですね。
ちなみに、防火地域や市街地でも、問題なく申請可能です。
ご相談くださいませ~ (‘◇’)ゞ