柱を立てて梁を載せ、
家の形に組み上げていく作業を「建て方」と言います。
中規模のドームハウスは、
三角パネルがそれほど大きくないため、
クレーンを必要としません。
手で持ち上げて、組み立てます。
当然、下から組み上げていくのですが、
てっぺんまでずれることなく組み上げるには、
基礎の精度が高くなければなりません。
基礎が歪んでいると、
上へ上へと組み上げていくに従い、
ずれが大きくなっていき、
パネル同士がぴったりくっつかなくなるのです。
何事も基礎が大事なんですね。
パネルの組み立てはとてもワクワクする瞬間です。
こっちに入り口、窓をここに、庭はどんな風に、
と長い時間を費やして一緒に作り上げてきた想像の世界が、
一気に実物となって立ち上がります。
皆さんの第一印象は、
こんなにちっちゃいの???
なのですが、
中に入ると一転、
結構広いんですね、と印象が変わります。
丸い形って、外から見ると縮んで見えて、
中から見ると広がって見えるのです。
凹と凸とで、受ける印象ががらっと変わる。
人が空間から受ける印象ってとても大切です。
気持ち良い、安心する、落ち着く、と言った印象が
住む人に与える影響って大きいんじゃないかなと思います。