自然の中にあるものを使い、自然にやさしい生活環境をつくりたいと思っています。
時間と共に森や大地にとけ込むような風景にしたいです。
コンクリートでよう壁をつくるのではなく、自然の石や丸太を使い、
長い時間が経って人がいなくなった時に、自然に戻る材料を使う。
そういったつくり方を「ローインパクト」と言います。
地球に与える衝撃(インパクト)が、小さく(ロー)なるように考えて設計をするという意味です。
ローインパクトな庭づくり。
ローインパクトな暮らし。
街中では、なるべく多くの植物を植えて、
緑を楽しむことが出来る風景を、
窓から見えるところや、玄関からのアプローチ、リビング前につくります。
山の中ではどうかというと、
人の手を加えた風景をつくることが、
私たちの目には不思議と馴染むもので、
安心感を与えることができます。
全く何も手を加えていない森庭は、
ワイルドすぎて人を拒み安心できません。
ここでは、自然石を使って森の中に自然庭園をつくっています。
ワイルドなままの森と、人の手が加わった家の周り。
その間に、中間的な緩衝帯となる庭をつくります。
天然石を使い、好きな木を植えた庭作りです。
天然石は、すぐにこの地に馴染むよう、地域に元々ある石を選びました。
花壇を作り、高低差を植木でカバーし、
重たい車が載る部分には、分厚い石を並べる計画です。
アスファルトやコンクリートで地面をふさぐのではなく、
大きな石を敷き、その周囲にきれいな小石をまこうと思っています。
道路や石積みの土木工事を先に行い、
その後、植木を植えます。
子供達も楽しめるよう、ベリー系の実の生る木を多く選びました。
野生の鹿が多いので、鹿に食べられないか心配ですが、
鹿が来てくれるのもまた、楽しいかもしれませんね。
あなたなら、どんな植物を植えますか?