『壊れたチェーンソー』と『もったいない文化』

先日、愛用のチェーンソーが逝ってしまいました。
(>_<)

プロも使っているオレンジ色でカッコいいハスクバーナー。
世界の森で活躍しているプロ仕様のハスクなのに、なんで???

そんなに使ってないのに。

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古い混合ガソリンを使っていたのが原因の様です。
ツーストオイルの比率が薄くなっていたんでしょうね。
焼き付いてしまいました。
硬い硬いケヤキを、連続で休まず、時々スタックしていても強引に前後に動かしながら切っていたのも、原因かもしれません。

周りのオレンジのボディーはまだそんなに傷んでいません。
余りにもったいなくて修理をしようと思い、まずは近くのホームセンターに問い合わせてみました。

若いスタッフの方が、ハスクはお取り扱いしておりません、と。
仕方ないので、次はもっと大きな街の、大型ホームセンターへ電話してみました。
そこも同じ応えでした。

プロ仕様の輸入品ですので、外車のようなものなのかな。
どこででも売っているわけではないですし、ちょっと高かったので、そんなこともあるんだろうな、とは感じていました。

ではでは、と今度はチェーンソーの専門店に聞いてみました。
プロの方が出入りする会社です。

すると、

専門店
ハスクの修理は勿論やってますが、その型番は出来ません。
和田
え?  これだけ出来ないってどういうこと?
専門店
その型番は、大型ホームセンター向けの大量生産モデルなので、部品が手には入らないんです。

と。

そ、そんなことがあるのか、、、

確かに安くネットで買ったので、そういうモデルもある、という事は一理あるかもしれません。
買ったお店も、ネットで買ったため、もう分からなくなってしまっています。

しかしどうにも捨てるにはもったいなく、何とか直せないものだろうか、、、
エンジンの中は壊れていても、外はきれいな訳ですから。

今度は海外の情報を調べてみることにしました。
なんと! いろいろと出てきます。
エンジン本体とシリンダーがセットになっている、明らかに修理交換用セットまで出て来るじゃないですか!!

確かにアメリカは、お父さんが何でも修理をするお国柄です。
車なんか、全パーツ、ねじ一本までバラバラにしてある絵と共に、あらゆる部分の修理方法が載っているマニュアルを売っています。

有り難いことに、修理する事を前提とした、修理マニュアルを見つけました。

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量販店モデルのハスクでさえ、出てきました。
お父さんが自分で修理をしているところの動画まで出てきました。
何より、数千円で直りそうなのです!

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これはもう自分で直そう! と注文をしようとしたところ、海外発送は致しません、と。
他のショップにするか、と試したところそちらも同様に国内発送のみなのです。

ここまで来ると、量販店型のモデルは使い捨てにさせる為に、何かの大いなる力が働いているのか!? と勘ぐってしまいました。

どこが壊れているのかも、どうやって交換修理するのかも、いくらで直せるのかも分かっているのに、悔しいですね。
1万円くらいで修理できそうなのところまで来ているというのに、、、

何よりももったいない!

ドームハウス内で使っている赤松の柱十数本は、このハスクバーナーで伐採しました。
道具といえども思い入れがあります。

ドームハウス用に伐採した木

ドームハウス用に伐採した木

伐採後、製材した赤松の大梁と柱

伐採後、製材した赤松の大梁と柱

そんな時、いろいろと調べていたところ、ありました!
諦めの悪い人用のサービスが。

私の代わりにアメリカのネットショップやオークションで買い物をしてくれて、
一度アメリカ国内のその会社で商品を受け取り、そこからまとめて日本へ送ってくれるという素晴らしいサービスです。
その上、その会社がオレゴン州に所在しているため、なんとアメリカ国内での消費税が掛からない。
オレゴン州は今でも消費税を導入していない珍しい州なんです。

すごい!

早速彼らに頼んでみました。

買い方は2種類あります。
日本からAmazonに発注する際に、その会社の住所を入力しておき、そこへ一度送らせる方法。
もう一つは、欲しい商品をメールで伝え、
買い物も支払いも受け取りも、全てその会社にやってもらう方法。

後者の場合は手数料が掛かりますが、
万が一間違った商品が発送されてきた時に、交換の交渉や処理も全てあちらでやってくれます。

その方が断然安心です。
外国の通販はなんせいい加減ですからね。

更に素晴らしいことに、分からないことはパソコン上でリアルタイムにチャットで聞けるのです。
勿論日本語で。

これには驚きました。

時差があるので、お互いに営業時間内でなければならないですが、
タイムラグのあるメールではなく、
その場ですぐに目の前に担当者さんがいて、話が出来る。

ちょっと感動しました。

お金の支払方法や発送方法、荷物に掛ける保険のこと等、
説明を一度読んだだけでは判断がつきにくい事や、
何種類かありどちらのサービスを選べば良いのか分からないことを、
直接チャット画面を通して聞くことができるのです。

その場で諸々、話をしながら、ピコピコクリック。
全ての処理が数分で完了しました。

その後、あちらの倉庫に商品が届いてから、
たったの三日で手元に届きました。

空輸で来るのも驚きでした。

それもくろねこで。

世界は狭くなってきてるんですね。

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日本の「もったいない」文化は、残念ながら薄れてしまっています。
物質的に豊かな国内で暮らしていると気が付きません。
国際語になった「もったいない」という言葉は日本から出たんだよ、と誇らしい気分にさえなります。
しかし、物があふれる豊かな今、
壊れたら修理をするという普通の考え方は薄れてしまい、
壊れた物は捨てて新しい物に買い換える、という生活になってしまいました。

大手メーカーでは交換修理用のパーツを数年間しか保管していません。
パーツが無くなると修理が出来ない。
修理を依頼しても断られてしまう。
修理パーツがあったとしても、修理をする方が新しい物を買うより高くなってしまう。

それは企業が生き残っていく道なのかもしれませんが、我々日本人が生き残っていく道ではありません。
頭を使って、手を使って修理し、改良をすることが、技術を進歩させる源なのです。
技術大国ニッポンは、昭和の物のない時代が後押しをしてくれたものだと思います。
そんな底力のある社会をつくりたいものです。

さて、

修理しなきゃ、、、

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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ABOUTこの記事をかいた人

和田 啓宏

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることの出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。