家は、雨・風・雪・夏の暑さに地震など、厳しい外敵から家族を守ってくれるシェルターです。
普通の家は、家自体を支えている柱や梁の構造体に包まれています。
柱を見上げると、柱の上には梁が載っており、その梁の上には床や屋根が載っています。
ドームハウスでは、半球状のドーム天井が柱や梁に支えられること無く、自立した形でかぶさっています。
内部の間仕切り壁や床、柱や梁とは関係なく、ドームの三角構造はそれ自体で大きな屋根全てを支えています。
がらんどうのドームの中には、自由に1階・2階の部屋を入れ込むことができます。
普通の家では、2階の床を支えることが出来るように、1階の柱や壁を配置し、屋根を支えることが出来るように、2階の柱や壁が配置されています。
広い吹抜空間を造りたいからといって、勝手に柱を抜いてしまうことはできません。
対してドームハウスでは、内部の間取りを考える際、屋根を支える構造の事を全く考慮する必要がありません。
構造的に独自に成立し、安定しているドーム天井の下では、自由に部屋割りを行うことが出来ます。
高さ6mを越す、がらんどうのドーム空間の中に、屋根と絡むことの無い、自由な室内空間が次々と作り出されていきます。
ドームハウスの中に入ると、重力から解放されたような、広がりを感じる不思議な雰囲気に包まれます。
それは、実際に内部の構造体が、大きな屋根を支えているわけでは無く、ドーム天井自体が、自立しているからなのでは無いかと思います。
隣り合わせた三角パネル同士が力を出し合う事によって、一本の柱もなく自立しているドーム構造。
その中に、自由に組み込まれた1階間仕切り構造。
時間と共に変化するライフスタイルや家族構成によって、自由に家を変化させることも可能です。
あなたなら、縦にも横にも広がる半球空間の中に、どんな生活をつくり込むでしょうか?