家づくりで大切なことは、基本設計をしっかりすることです。
基本設計とは、簡単なざっくりとした内容で、平面と立面、簡単な配置計画、どんな構造や仕上げにするかを考える準備段階の作業を指します。
簡単な、とは言うものの、図面内容は簡単であっても考える内容は深く広く考えなければなりません。
それも、建て主である施主自らが考えなければならないことが多くあります。
建て売り住宅やマンションの場合は、建っている家に自分たちの生活を合わせていくしかありませんが、土地探しから始める家づくりでは、住みやすい家にするために何が大切かを自分達で探し出さなければなりません。
初期段階での考察作業を人任せにしたり、適当にすっ飛ばしてしまうと、後から引き返せない問題が多く発生し、失敗の家づくりとなってしまいます。
プランを作る為に必要な情報はといいますと、
家族構成、各人の生活パターン、趣味、嗜好。
持っている物、捨てたい物、捨てられない物、片づけたい物、出しておきたい物、飾っていつも見ていたい物。
好きな物、好きな色、好きな景色、好きな時間の過ごし方、、、
予算のことや、間取りを決める作業以外の、ソフト面の方が初期段階では大切な情報となります。
そんなことをいろいろと相談しながら、集めた情報を絵にしていく事が基本設計と言われる作業になります。
家づくりのプロから、設計者が勝手に思い浮かべて描いた絵を渡される、ということではないんですね。
集められたいろいろな情報を形にしていくのは設計者の仕事となります。
施主のぼんやりしたイメージを、家という形に変えていきます。
どうしてこういう間取りなのか。
それがどういう生活や景色をつくるのか。
なかなか伝わりにくいものです。
そこで、パースを描いたり、模型を作ったりして伝えます。
こんな風に、ざっくりとした模型で、建物の形や在り方を伝えます。
材料は、スチレンボードという固い発泡スチロールを紙で挟んだ模型用のボード。
車は2tトラックの模型が無かったので、3dプリンターでつくりました。
平面図だけでは訳が分からなかったのですが、
トラックがこんな風に屋根付きデッキに取り付くんですよ、
と模型と共に説明をされると、なんとなく分かってきます。
人が入るとどうなるんだろう、というイメージは、CGパースで。
ドームハウスのプランも、こんな感じなら分かりやすいですよね。