ジオデシック・ドームの生みの親は、バックミンスター・フラーなのですが、彼はジオデシック・ドームよりも前に、とある住宅を発明しています。
それが、「ダイマクション・ハウス」です。
モンゴルのゲルや中国のパオっぽい形の規格型住宅で、素材に軽金属を使用しています。時期的に第二次世界大戦終了頃なので、戦争が終わったら軍事関係の生産性を、住宅に活かそうという狙いがあったようです。戦争が終われば、それまで使用していた施設も材料も余りますからね。それらを使い、軽量で量産できる住宅を作るという狙いです。
古い映像↓もありました。こちらの方が画質は悪いですが、屋根を取った模型が映されていて、内部がよくわかります。一部、キャプチャしてみると・・・
中心の一本の柱によって全体を支え、その他の屋根や床などはすべてその中心から吊る構造になっています。また、部屋から部屋の移動が外周部分を通るような動線になっています。

こちらはリビングですね。真ん中に暖炉があります。

これはキッチンでしょうか。周りからは視線が遮られていて、オープンではないですね。

こちらはベッドルームです。1階の4分の1の広さを使っていますね。

当時は、こんな感じの案内が作られていたようです。

Article featured in 1932 issue of Modern Mecanix (http://b2dymaxionhouse.blogspot.jp/p/mass-production.html)
SFチックでわくわくしませんか?