ちょっと大きなミニドーム、八角ドーム

ドームハウスの考え方を応用して作った小屋が何種類かあります。

小さなものになると、はたしてこれはドームハウスなのかどうか判断が難しくなるのですが、主となる構造体が三角のトラスによって構成したものは、ドームハウスの仲間なのかな、と考えています。
ミニドームと呼んでいる小屋。

ジオデシックドームの造形を作り出す際に生まれる正20面体を元に作ったものがこちらの「ぺんた」。

はたらくミニドーム

2016.09.14

ミニドーム「ぺんた」 の組み立て風景

2016.11.04

黄金比を内包させるように作り出す最小面数のドームです。
こうやって見ると↓、確かにドームハウスの仲間なんだ、と分かります。

ジオデシックドームの基本形(その2)

2016.08.11

この最小面体のドームは、床の形状が5角形になっています。
ペンタゴンから取って「ぺんた」な訳ですが、
じゃあもうちょっと大きな部屋が欲しいので、5じゃなくて6角形にしてみよう、
というのがこちらの「へきさ」。

ヘキサゴンの「へきさ」です。
同じように見えますが、床形状が6角形になった分、ちょっと広いんですね。
壁のパネル数が多い分、窓も多くて内部の空間性が高くなっています。

 

そして更に大きく、と考えたのが今回登場の「八角ドーム」です。

「ぺんた」、「へきさ」、と来たから次はオクタゴンで「おくた」じゃないのか、、、と思いますが、「八角ドーム」なんですね。
直感的に形状が頭に浮かばないので、形状をそのまま名前にする方が、分かりやすくて良いんです。
ぺんたってどっちだっけ? と名付けた自分が迷ってたりするもので、、、(^^;

この更に大きくしてみた「八角ドーム」は、大きさがあるだけに、テントという訳にはいきません。
ドアや窓の開口部も建築として、家として成立させたくなります。

まずは、三角の壁パネルを優先して、三角なりにドアを付けてみることにしました。

今回の設計では、一部の壁パネルは地面に対して垂直に立ってるわけではありません。
窓が付いている壁は垂直ですが、窓のない壁は外側に倒れています。
そのままドアを付けると、外に向かって倒れているドアは、自然に開いてしまいます。

そこで、ドアが付くパネルだけを垂直壁にしてみました。
こんな感じ。

 

ちょっと、ぶさいくかも、、、
個人的にはカッコ悪くて我慢できないレベル。
何よりもドアのてっぺんが三角に尖っているのは使いづらいですので、もう少し使い勝手を優先して、四角いドアを付けてみることにしました。

三角パネルを半分に切って、四角いドア用パネルを付けてあります。
大型のドームハウスも、掃き出しが付く部分は台形のパネルとすることによって、ドアや窓を付けやすくしていますので、同じ考え方です。

デザイン的にも悪くないですね。
更に今回は、出来る限り大きな出入り口になるように改良を加えました。
2枚建具による大開口です。

良いですね!
人を入れてみると、結構大きな小屋だということが分りますね。

そんな風に設計を重ねていった八角ドーム。

こちらが、建て方風景になります。

八角ドームの建て方

2018.11.30

そして、こんな風に試行錯誤の「八角ドーム」、ついに完成しました。



壁は単純に四角いパネルで良いんじゃないの、との声もありますが、私はこの三角パネルの方が断然好きです。
構造美がそのまま造形美になっているところが、良いんです。

これもドームハウスの仲間ですから。(^^)

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

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ABOUTこの記事をかいた人

和田 啓宏

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることの出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。