我が家の薪ストーブ話(その7)

水道鉄管をストーブの中に組み込んで、熱した熱い空気を炉内上部に噴出させる作戦は、なんと大成功でした。
薪から出てきたガスに着火し、青い炎がゆらゆらとストーブ内を揺らめきます。 熱っせられた空気が出てくる鉄管の空気吹き出し部分には、まるでガスコンロのような青い火がジェット噴射しています。 これには驚きました。 出ているのはガスではなく、単なる空気なのに、ガスライターのような小さな火が並んで着く事があるのです。

しかしまた、ここでも新たな問題が一つ。 オーロラ燃焼の火は、常に上を舞っている訳ではありません。 着いたり消えたりしています。 ガスが溜まると着火し、ゆらゆらと数十秒間炉内を揺らめき、消えるとオキだけの火になります。 そしてまた数十秒後、ガスが溜まった頃に着火。 この、炉内に溜まった可燃性のガスに火が着く際、小さな爆発が起こるのです。 「ボッ!」という音と共にオーロラ燃焼が始まります。 小さいとは言え爆発です。 着火と同時にストーブ正面の扉の周りから、白い煙が室内の方へ「シュッッッ!」と吹き出して来るのです。 数分毎の着火の度に煙がもれてしまうため、家の中が煙り臭くなってしまいました。 これは使用に耐えません。

そーかぁ、ストーブにも気密性が必要というのは、こういうことなのか、、、

回避策として、扉の密閉性を高める策を考えてみました。
本体とドアとの間に、ロープ状の耐火気密材であるファイバーロープを巻き付け、ぴったりドアが閉まる様に工夫してみました。

ドアは、テコの原理によりギュウゥーっと閉めるつける事ができる構造のため、気密パッキンのロープを押しつぶすように閉まってくれます。 なかなか良い感じです。。。

更に、着火に必要な空気をもっと多く入れれば良いのかもしれないと考え、バーナーパーツを1本から3本に増やしてみました。

これならかなり激しく炉内上部を攪拌してくれるはずです。


また、下に敷かれているオキが常に真っ赤に燃えてくれるように、オキ用の送風配管も付け加えてみました。 オーロラ燃焼を長時間起こさせるには、薪の下に敷き詰めてあるオキが、常に真っ赤に燃えている必要があります。 オキが少なくなり、下段の火力が落ちてくると、その上に載せた薪から可燃性ガスが出てきません。

上手く燃えた薪は、ガスが出切ってしまうとスカスカの軽い炭になります。 上に新しい薪を載せると、それは崩れてしまい、次の薪を下から熱するオキになります。 その繰り返しで、安定した長時間の高温燃焼が実現できるのです。

 

さぁ、そんなことで更なる3カ所のバージョンアップを加えて準備万端。
はたしてその効果は?!

 

小枝を敷き詰め、中枝を炉内いっぱいに詰め込みます。 もう入らないくらい入れたら、下の小枝にBBQ用のバーナーで着火。 フタを少し、1cmくらい開けた状態にしておくと、ゴーゴーと風が入り、すぐに全体に火が回ります。 小枝が燃えて無くなると上に隙間が出来てくるため、細目の薪を投入し、扉を閉めて燃やします。 30分程待つと準備OK。 ストーブの周りも150度を越え、中にはオキがたくさん出来上がってきました。

太めの薪を2~3本、オキの上に載せて待つこと10分。 始まりました、始まりました。 オーロラ燃焼!
ゆらゆらと赤から紫、そして青い炎が、ふわふわ、ゆらゆら。。。

着いたり消えたりを繰り返しても、煙臭くない!

おぉーーー。
感動の二次燃焼システム、完成で~す・・・(^-^)

高温でガスを攪拌し、煙と共に燃やし切る。
単なる焼却炉から、エコな薪ストーブへと、大進化。
燃焼効率が上がると、煙突の掃除回数が減り、煙道火災の心配がなくなり、何よりも使う薪の本数が少なくなります。

毎日何時間もガラス越しにストーブの中を見ていたせいで、顔が日焼けしたみたいにヒリヒリしてしまいました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

catalog

ABOUTこの記事をかいた人

和田 啓宏

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。
山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることの出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。