土地の高低差

田舎暮らしをお考えの方、
森や林の中の土地を見ていらっしゃる方、
山里の土地をお探しの方、

不動産屋さんに土地を見せて貰うときには気が付かず、
家の事を考え出してから、皆さん初めて気がつくこと、って何でしょう?



はい。
答えは敷地の高低差。
クイズでは無いのですが、クイズになるくらい皆さん気が付きにくいものなのです。

shikichi_chousa_1

ここは、南向き斜面の林の中にある、陽当たりの良い雑木林です。
ちょっと勾配はありますが、だいたい平らに見えますよね。
歩いてみると、写真で見るよりももっと平らに感じます。
写真には四方に枠がありますが、現地では水平・垂直の基準になる物は何もありませんので。

写真を加工して消していた、巻き尺のラインを表示してみますね。

shikichi_chousa_2

左に棟梁が座っており、10mの巻き尺を持っています。
右端の木の枝に、その先端をくくりつけてあります。
レベラーを頼りに、巻き尺のラインが大体平らになるように、ぴんっと張ります。
そうすると、右端の木にくくりつけた場所を計ってみると、
その高さが1.5mもありました。

これから何が分かるかと言いますと、例えば10mの長さの建物をここに建てた場合、棟梁の所を玄関とし、右側の所を建物の南端にある、掃き出し窓があるリビングとしましょう。
棟梁は、しゃがんで巻き尺を持っていますので、丁度、階段で2段くらいでしょうか。
段を1段上がって、玄関ポーチに上がり、玄関を入って靴を脱いで、家の中に入ります。
そうすると、丁度この巻き尺のラインくらいが床レベルになりますね。
廊下を通って、リビングに出て、南の端の掃き出し窓の所に立ち、外を見ます。
すると、足下の床から、外の地面までが1.5mもあると言うことになります。
この土地の勾配は、10mの建物をこのまま建てた場合、北と南の端で、そんなにも高低差が出来るわけです。

次に、もしリビングの先にちょっと広めのデッキを付けたとします。 するとデッキの先は更に先の方。 この写真で言う、右の方へせり出すことになります。 その時のデッキの先端部分での足下から地面までの高さは、おそらく2mを超えるでしょう。 つまり、2階建ての2階にいるくらいの高さになると言うことが分かります。

土地をご覧になる時は、建物を建てたい位置での、建物の端と端の高低差を見てみましょう。
2点を選んでラインを張るのではなく、四角い(ドームでは丸くですが、、、)面になるように4隅を決めて、その中で一番勾配がきつくなりそうなラインを使って高低差を測るのが良いです。 横でも縦でも斜めでも。

土木工事で平らに出来ない場合は、基礎費用が大きくなることになります。 1階の床の高さが2階建ての高さにもなるということは、その下に作るコンクリートの基礎は、その大きさが平屋の建物程もあるコンクリートの構造物を作らなければいけないと言うことでもあります。

しかし10m先が1m~2m下がっているくらいの勾配の土地は、その場に立つと不思議なくらい緩やかな勾配に見えます。 人間、地面と平行にずっと向こうの先の方まで続いている、と感じるからなんでしょうね。 平らに見えるような錯覚は、なかなか拭えないものなのです。

ドームハウスにご興味をお持ちの方へ

一人で家族のみの協力の下で始めた、森のドームハウス建設に始まり、
ドームハウスの専門家が集まり始めたドームドリーマーズを経て、
より多くの方々への情報を伝えるためのドームハウスインフォ設立に至りました。

 

お陰様でドームハウスの実績や活動内容も充実してまいりましたので、
カタログを制作してお届けすることができるようになりました。

ドームハウスにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

catalog

ABOUTこの記事をかいた人

和田 啓宏

一級建築士事務所 studioPEAK1(スタジオピークワン)代表。 山梨の県北、南アルプス山脈甲斐駒ヶ岳の懐に位置する白州町の森にて建築・設計活動をしています。白州に活動の場を移して十数年。この自然の中でしか感じることの出来ない事を学び吸収し、建築に反映してきました。技術力やデザイン力のみではなく、心からわくわくし、楽しくなる建築をめざし日々精進しています。